午後6時10分前

私と何でも屋Cが大手取引先に貸し出しをするサンプルの発送準備をしていた。

メキシカン従業員たちが納品書と現物を照らし合わせると必ずといっていいほど間違っているため確認作業をしていた。
必要なものはそろっていないが、足りない分は後ほど送ればいいとCが判断した。先方に確認したかは定かでない。

Cが納品書を訂正するため場を離れ、別な者は洋服にかけるビニールを取りに行った。

すると社長Aが怒鳴りだした。
「さっさと箱に入れて送りなさい!後10分で集荷が終わるのよ!間に合わないじゃない!」
私「ビニールをかけて納品書が揃ったらすぐに送ります」
するとAが突然ビニールも掛けずぐっちゃぐちゃに箱に入れだした。

私にはゴミを箱に詰めているようにしか見えなかった。

私「きちんとした状態で送らなければ相手に失礼だ」
A「時間内に送らない方がよっぽど失礼だ」
Aは完全におもちゃ売り場で駄々をこねる子供。

どっちも失礼だが、先方の到着希望は翌々日のため、翌日の朝の便に乗せる予定で準備をしていた。
戻ってきたCがAを宥めたが、収まらないので、ぐっちゃぐちゃに詰められた高価な洋服達をそのまま発送した。
「社長がそうしろっていってるんだからしょうがないね」
という結果だ。

自分でデザインして作った高価な洋服がぐちゃぐちゃにされてるのを見ても何とも思わないのだろうか。

C曰くアメリカの会社はそのくらいでは何とも思わない。もっと大手の会社にもにたような感じで送っている。
本当にそうなのだろうか。
箱を開いた先方はどう思うのだろうか。
そういうことの積み重ねが、取引先との信用を失い、営業が以前の取引先に連絡をしても相手にしてもらえないのではないだろうか。

デザイナー、経営者としてのプライドを疑う。