ものすごい爆発だ。


島全体に大津波が押し寄せる。


その後、島全体を飲み込むように、

津波は鬼ヶ島を襲った。


桃太郎は、ヘリ部隊と海上部隊に指示を

出した。


ヘリ部隊から通信が入る。


虫の息の状態のアルファが、

何体も横たわっていると。


鬼たちは、制圧するまでも無かった。


向こうから降伏して来たのだ。


桃太郎は、一瞬悩んだが、おじいさんの

言葉を思い出した。


「人材は木と一緒だ。

少し悪い部分があるからと言って

全て捨ててしまう必要は無い。

悪いところだけ、使わずに

使える所を使えば良い。」


桃太郎は、鬼たちと固く握手をした。