怒ってる背におぶわれて蓮華草

見上げれば微笑みかける桜道

近道を分け入れば都忘れひとり

夕映えの富士が纏った絹衣

向かい風ヒゲで感じる舳先ネコ

くっきりと山筋煇る富士の蒼

頬寄せて雪と微笑む寒椿

祖父が愛した百万ドルの笑くぼ 失いし今の我悲し