宮崎市広瀬中学校で2年連続の講話をさせてもらいました。子どもたちの反応と、宮崎県の学力テスト結果。そこに見えてきた「近くにいる大人の影響力」について、正直に書きます!!
子どもたちと話すと、気づかされることがある。
宮崎市立広瀬中学校の「移住者の声を聴く会」に、今年も講師として呼んでいただきました。3年生3クラスを順番にまわりながら、25分×3回の講話。テーマは「ふるさとの未来を考える」——未来プロジェクト。
講話のあとに来た質問の量と、その中身が、今回ずっと頭に残っています。
「一番よかった国はどこですか?」という問いに、ハッとさせられた
先生からこんな質問が来ました。「世界各国を旅されてきたようですが、一番よかったところはどこですか?」
ん??
景色?食事?コスト?出会い?「何を聞きたいんだろう」と意図を探る時間が生まれる。答えようとするほど、問いの解像度が低いことに気づく。
それ自体は面白い体験なんですが.....もしこれが子どもたちが日常的に浴びている「問いの型」だとしたら、少し立ち止まって考えた方がいいかもしれない、と思いました。
宮崎県内中学生の学力データ
2025年度の全国学力テスト。宮崎県の公立中学3年生の平均正答率は、国語54%(全国58.1%)、数学48%(全国52.5%)。小学生の差より、中学生の方が全国平均との開きが大きい傾向が続いています。
正直な話、この数字を見て「授業の内容だけの問題ではないかもしれない」と感じました。
スポーツに置き換えるとわかりやすい。正しい方向の、質の高い練習を積み重ねた選手だけが、試合で力を発揮できる。どれだけ時間を使っても、方向が間違っていたら伸びない——学びも、おそらく同じ構造なのかなと思ってます。
「質の高い問い」を日常的に浴びているかどうか!
AI時代に入って、これがさらに重要になってきました。
AIに質問する力がそのまま仕事の質につながる時代。抽象的な問いには抽象的な答えしか返ってこない。具体的な意図をもった問いを立てられるかどうかで、引き出せる情報がまるでちがうんです!
そしてこれは、AIだけの話じゃない。人から学ぶときも、本から学ぶときも、まったく同じ。「質の高い問いを立てる力」は、日本語の語彙と思考の深さに比例していると、僕はそう思っています。
だからこそ——近くにいる大人が、どんな言葉を使っているかが、子どもの未来を大きく左右するんですよね。
校内を歩きながら、教室の掲示物や先生の言葉遣いを、つい観察してしまいました(笑)。
普段ビジネスで大人とばかり向き合っていると、こういう空気は入ってこない。でも子どもたちは毎日その中にいる。シャワーのように浴びる言葉や問いの質が、そのまま思考の土台になっていく.....。
宮崎県教委も「子ども主体の授業への転換」を目標に掲げています。それは大切な方向性だと思う。でも授業だけじゃなく、家庭でも地域でも、「問いの質」が変わらないと、根本はなかなか変わらないのかもしれない——とも感じています。
「移住者の声を聴く会」が、僕にとっても学びの場になった
子どもたちに話しに行ったはずが、気づいたら僕の方がいろいろ受け取っていた(笑)。
2年連続でご縁をいただいたこと、本当にありがたいです。
「ふるさとの未来を考える」——このテーマを真剣に考えているのは、大人だけじゃない。そのことを、広瀬中学校の子どもたちが改めて教えてくれました。
近くにいる大人が、質の高い問いを届け続けること。それが、宮崎の子どもたちの未来を変える一番の近道なのかもしれない——そう思いながら、学校をあとにしました!













