平成30年5月、9歳の長男が悪性リンパ腫ステージIV(T細胞性リンパ芽球型リンパ腫)と診断された。

血液のガンである。


 

治療期間は最低でも2年間。

5年後の生存率は70%〜80%。


 

5月の連休後から咳が止まらず、当初は風邪かと思い市内の小児科を何件か受診したが、症状は改善しなかった。


 

日に日に咳がひどくなり呼吸器科の病院を受診したところ、前縦隔腫瘍の疑いがあるとのことで5月22日、県内のこども病院で検査をし悪性リンパ腫という診断に至った。(実際に診断結果が出たのは30日)


 

心臓と肺の周りにびっしりと約10センチ四方の腫瘍がこびり付き、それが気管支を圧迫して咳が止まらなかったようだ。



手術で取り除くことは不可能で、化学療法いわゆる抗がん剤治療を行う事になった。



しかしこども病院で検査を始めた頃には呼吸困難に陥っており、抗がん剤治療の前に呼吸困難で命を落とす危険性があるとのことで直ぐさまICUへの入院。


 

何故息子が。何故、何故、何故。

何故気付いてあげられなかった。

何度も何度も自問自答を繰り返した。

 

日常が非日常となり、非日常が日常となった。

 

普通であることの有難さ、普通に学校に行き普通に遊び、普通に運動できる事の有難さを実感せずにはいられなかった。

 

平成30年5月22日、この日から息子の闘病生活が始まった。