億劫がその源にあるのかしら。例えば今、家まで帰るという仕事が難儀なことのように思える。一時間で着くのに。
仕事をしていても、人生に関しても、ふと、先行きがデカくて柔らかい嫌気の球体に包まれることがある。大体そういう時は頭の回転が鈍っている。

上司や同僚に見下されているような感覚に陥る時がある。自分のやる仕事の出来が、自分というもの自体の出来ばえが、とてもお粗末なものであるという思いこみ、いやもう私の中のそんな一部とでも言おうか。それは彼の、焦りやすい性質の裏打ちだ。自信がないのだ。とても、自分は下らない人間なのではないかと認識している私のある部位。誰も核爆弾並みの破壊力、浸透力、絶対性をもって自分が優れていると人々に認識させる力は持っていない。誰しもが、誰かに見下されているであろうなと時々、あるいはいつも、考えながら存在している。それでも、そのくせに、生きている。

ウサギはそんなことは考えない。おれもやめられたらなあ。涅槃に到達出来れば。