娘を産んだあと

私の身体は

ステロイドでおさえていた炎症が

いっきにあふれだし

全身が真っ赤になった。

それと同時に

全身のリンパ腺が腫れだしました。

その頃の私は

初めての育児と自分の身体の状態で

不安でいっぱいでした。

病院では

不安な私に担当のドクターが

冷たく

血液検査の結果悪性リンパ腫の疑いがあるね

とひと言

私はこれからの不安がいっきにあふれだし

ドクターの前で泣いてしまいました。

泣いている私に

迷惑そうな声で

レントゲンをとって詳しく調べてみますと

説明書を読むと像影剤を使うことに不安を感じて

ドクタ-に告げると

いきなり大声で

像影剤を使わないと検査出来ないだろ

と怒鳴られました。

そしてゴムの手袋をつけて私の真っ赤にただれた

アトピー性皮膚炎をみました。

あぁつめたいなあ

手袋がつめたい

私は自分の身体が

なんだかもの凄く汚いものに感じて

涙がとまらなくなりました。

そのときのドクターの手袋の感触が

いまだに忘れられなくて

つめたい

つめたい感じが

検査の日

担当のドクターが休みで

かわりのドクターに思いを告げた

そのドクターはパソコンをみないで

私の目をみて話してくれた。

つらかったね

つらかったね

今回は像影剤なしで撮ろうね

と

私の真っ赤にただれた皮膚を温かい手でふれて

みてくれた。

アトピーはつらいね

でも負けないでと

私は今でも

あのドクターのあたたかい手を

覚えています。

ずっと覚えています。

手を当てる

ふれられたことで

あの時

ここで負けないで

前にすすもうと

考える事ができました。

幸いにも悪性リンパ腫の疑いもなくなり

アトピーだとわからないほどに

なりました。

あのあたたかい手のドクターに

ありがとう