ママ、死にたいなら死んでもいいよ 岸田ひろ実 致知出版社 平成29年
図書館で借りてきた本を何気に机に置いていたら、(タイトルを見て)「何この本!なんでこんなん借りてきたん!」と後ろから言われ、「いやいや、これはね・・」とあらすじを説明してその場をおさめた。
ある日テレビを見ていたら著者が出演されていた。話を聞くうちに少し気になったので、検索してみたらこの本が出てきた。この番組を見ていなければ、本屋さんでこのタイトルは手に取らなかったと思う。
内容はテレビで大まかに話されていたのだが、改めて読んでみて、これほどの「転機」(※著者がこう呼ぶ)をもし自分が経験したら、こんな風に生きていけるのだろうかと思う。いや絶対に無理だ。しかも自分のことで精一杯なのに、人のために活動をしようなんて絶対に考えつかない。ただ、著者も家族や周りの支えがあったからだと言っているように、サブタイトルに“娘のひと言から私の新しい人生が始まった”と書いてある。著者ももちろんすごいけど、高校生でこんなことが言えるこの娘さんもすごいと思う。本の最後に種明かしはあるんだけど。
笑顔で前向きに生きる姿は他人に影響を与える。どう受け止めるかは人それぞれだけど、私はこれほど勇気を与えてくれる本に初めて出会った。経験からくる話ほど説得力のあるものはないと思う。今の自分の悩みなんか悩みのうちに入らないと思えてくる。自分一人では何もできないことでも、何かできることから少しでも動き出そうという気にさせる。そんな本だと私は思う。
一つだけネタバレ。第Ⅱ部 終章に「楽しいから笑うのではなく 笑うから楽しい」という段落があります。このタイトルの言葉はよく聞くと思いますが、ここに書いてある講演会のワークはとても楽しそうなので、朝礼で使わせていただこうと思いました。
(2021/6/16)