セルフレジが苦手だ。
誰の手も煩わせないし、気も使わなくていい、非常に良い方式だと思うが、ときたまレジを通したかどうかすごく不安になる。
買上点数が少ない買い物のときは画面で指差し確認して済ませる。スーパーで食品を買うときなど点数が多いときは、「ピッ」という音を必ず聞き、作業を進める。これをしないと後から強い不安に襲われて、過度な確認か、しばらくの虚無に苛まれる。
確認。
これは人類の敵である(というか私の敵だ)。そもそも何をもって"正"と判定するのだろう。 先ほど買ってきた食パンとポテトチップスは、キチンとレジ打ち出来ていたのか?レシートの記載を確認する。
パン、ある。ポテチ、ある。よし大丈夫。
と思った今現在、確認した映像記憶が頭に残っているが、果たしてこれは本当に正しいのか?何か他の商品と見間違えていないだろうか。
というように、確認の渦に巻き込まれるので、セルフレジはいつも商品登録した段階でちゃんと終わるように、気をつけて行っている。
しかし、本日アクシデントがあった。
商品登録の終盤、近くにいた店員から
「あの、お財布...」
と声を掛けられた。どうやら私が財布を床に落としていたらしい。
「あ、すみません、ありがとうございます」
そう答えて、会計を済ませた。
⋯最後のパンとポテチはキチンと登録出来ていただろうか?
いや、出来ていたはずだ。さすがに打ててなければ気づくし、セルフレジにも盗難対策がしてあるはずだから、おかしな挙動があれば画面に警告が出るはず。でも、本当にそうだろうか?確認は簡単にできる、レシートを見ればいいのだ。だが、できれば無用な確認は避けたい。だが...だが...。
結局不安に負けて、レシートを二回確認した、今これを打っている間にも不安がぶり返して来るから恐ろしい。 そして、こんなふうに考える。
「財布なんてどうでもいいから、レジ作業中に話かけないでほしかった」
見よ、これが強迫持ちのクズ思考である。
決して同じ轍を踏んでくれるな。