アメリカ生活は2020年3月にスタートした。先に夫が渡米し、その3ヶ月後に私が追いかけた。この3月で丸4年になる。


1年目、生活に慣れるのにとにかく必死で、

2年目、毎日帰りたいなと思い、

3年目、アメリカ生活には慣れたけどやっぱり帰りたくて、

4年目、楽しみ方も分かってきたけどやっぱり帰りたい。


結局いつも日本に帰りたかった。


渡米してしばらくは、そんな気持ちを口に出すことさえできなかった。出したところで、どうにもならないし、同情されるのは余計虚しくなるだけ。だから、とにかく、ひたすら、耐えていた。


そんな日々に変化を感じたのは、アメリカ生活も4年目に入る頃。夫に、友人に、家族に、「やっぱり日本に帰りたいね」と口に出して言えるようになった。ただ、せっかく吐き出せるようになったのに、帰りたい気持ちが薄らいでいることにも何となく気がついていた。


あるあるな話。


もし渡米する前の自分へ、何か言えることがあるとすれば、渡米だと重く考えず、自分の趣味を見つけに行くと考えたらいい。とにかく時間はたっぷりあるからね。と。


「日本から持ってきてよかったもの」的なインスタをよく見かけるけど、私ならば「自分の趣味に必要となりそうな道具や材料」と答える。


これから始まるアメリカ孤独生活で、「少しでも自分のテンションが上がる」かつ「少しでも自分の価値が上がる」趣味を見つけて、それを続ける。充足感や達成感を感じるために。


その趣味を日々こなせば、それがいつか自分の特技になっていく。自分の趣味は寝ることです。趣味とか特にないです。そんな普通の人間から変わることができるなんてラッキーな話かもしれない。結果、アメリカに来てよかったやんってなる。



5年目のアメリカ生活も、お菓子作りとヨガをコツコツ続けよう。雪が溶けたら登山もスタートしよう。ちにみに、持ってきたらよかったなと後悔したものは、ホームベーカリーとミシンです。