川瀬七緒著’24年5月中央公論新社刊。  329頁

 タイトルが詐欺師と詐欺師。  という事は騙しあいをするのかなと思ったのだがそうではなくて。

 片や伏見藍。  三十三歳。  れっきとした(?)詐欺師。  長年コンビを組んでいたパートナーを失くしている。  しかし、報酬はたんまりあるのでセレブな暮らしをしている。

 もう一方は上条みちる。  両親が会社で不正を働いた上、会社のトップを殺し、自分たちも自殺している。  両親が生きている間は良かったが、亡くなってからは貧乏生活。  トップの生き残っている妻に復讐を誓っている。

 二人で最初に政治家を騙し、五千万円を手にする。  そして復讐の手伝いをすることに。  紆余曲折の末、家に入り込むことに成功。  みちるは相手が痴呆でしかも自分を亡き娘と思い込んでいるというので気持ちに変化が。

最後は思わぬ展開が。

 この作家は過去にシリーズで昆虫捜査官を書いていたのですがご無沙汰になっています。  もう書かないのかな。  ネタ切れか。