深谷かほる著’23年11月講談社刊。  193頁

 一年に一回発行されます。  SNS上で発表されているそうですが、今もかどうかは分かりません。

 「ハガネの女や「カンナさ~ん」など書いてきていましたが、今はこれ一本でしょうか。  私が知っている作家は当然のことながら高齢に向かっており、一条ゆかり・山岸涼子など引退が近いか引退しているか。

 思わず泣ける話やクスっと笑える話が満載です。  癒しが欲しい方は読んでみたらいかがでしょうか。

 猫が何故か言葉を喋れて、泣いている人を見つけては話を聞く、というパターンです。  中には泣いていない人もいますが。

猫を飼っている人や犬を飼っている人も登場します。

 立派な教師が出てきたり、嫌な実の親や友達の親、親切にしてくれていても本当は嫌がっている親、そういうのを読むとうんざりしますが。  でも当人たちはそこから踏ん張って生きて行こうとしています。