Sputnik日本によれば,ゼレンスキーに選挙権を返せという垂れ幕がサッカー2024で出されたようです

Sputnik 日本:引用開始

 EURO2024でウクライナ・ファンがゼレンスキー氏の退陣を要求、「俺たちの選挙を返せ」 #EURO2024という要求をした。

 サッカー欧州選手権)のグループステージ第2戦、#ウクライナ 代表とスロバキア代表の試合を観戦していたファンらが「俺たちの選挙を返せ」とのメッセージを記した国旗を掲げた。 この旗は試合開始からサイドスタンドに掲げられた。試合開始から25分後、旗は撤去させられた。 #ゼレンスキー 大統領(当時)の任期は5月20日に満了している。ウクライナ大統領選は3月31日に行われ、5月に新たな大統領が就任するはずだったが、当局は戒厳令を延長し、大統領選を中止させた。ゼレンスキー氏は選挙について、「適切な時期ではない」との見解を示していた。 この事態に米実業家のサックス氏が反応してSNSにミームを投稿、西側は「民主主義を救う」はずだったところ、専制主義を生み出したことを皮肉に指摘した。<引用終わり

 

 政権末期なのでしょう。ウクライナは白旗は上げていますが,G7と欧州議会はゼレンスキーにまだ戦争を続けろと圧力を加えています。共和党のある有力議員は「ウクライナ国民が居なくなるまで戦え」と主張していますので戦争はこのままでは終わりません。

 対してトランプ元大統領は彼が大統領になったら即刻戦争を止めさせると主張しています。この時が好機でしょうね。バイデン派のネオコンが新たな新大統領を擁立してくればまた話は別です。例えば,G7と欧州がベネスエラの「暫定」大統領グアイドを擁立して現代大統領ニコラス・マドゥロ氏を無視するようなことになれば,ウクライナはさらに混乱するでしょう。

 

ウクライナ紛争の解決方法 2つ

 

 解決策は2つあります。上記のように,ウクライナ一般人がゼレンスキーの退陣を要求というよりゼレンスキーの存在を無視して新しい大統領選を行うこと。もう一つはロシヤが乗り掛かった舟ではないが,ウクライナ全土を平定して❶武装解除し,❷ネオ・ナチの追放をする。まずはこれが第一段階です。

 第2段階は,平定した後の話です。ロシヤは元々ウクライナを占領することは意図していません。する気もないでしょう。そうではなくて取り合えず平定しウクライナ全土を3分割する。

 平定地1:ウクライナとロシヤは元々一つですが歴史的経緯を考えてウクライナは一つとして考えると,3分割案は次のようになるでしょう。

 平定地 A: ウクライナ西

 平定地 B: 中立地帯

 平定地 C: ロシア領

 平定地 D: 少数民族地

 

 クリミア半島など地域の住民が投票してロシヤ領に併合してもらった地域を「C」とします。しかしもともとウクライナは言語が地域によって異なります。しかしキエフ政権によってロシヤ語話者にウクライナ語が強制されました。そこでロシヤ語話者地区は平定地Cとします。具体的にはドネツク州でありハリコフ州とドニエプロ州です。そして住民投票によってオデッサ州が加わる可能性が高いでしょう。

 平定地Dですが,少数民族例えばハンガリー系住民が多い地区。だからオルバンハンガリー大統領はロシヤ制裁に警鐘を鳴らしてきたのです。しかしこういう地区は住民投票によって帰趨を決めたらいいと思います。しかしもちろん武装解除が前提です。警察権は当然あります。

 そして平定地Aですが,キエフやリヴィウなどウクライナ西地域です。自治権,施政権はAにありますが,❶非武装地域とし❷脱ネオ・ナチ地区です。ロシヤの干渉が許されない地域です例外はウクライナ西政権が侵略されたときです。そのときはロシヤ軍が共同で対処することにします。

 ここまでの説明だと中立地帯Bが確定しません。そこでさらにハッキリさせるためにCのロシヤ領から250km離れた地点の幅で中立地帯とします。こうしますとAからDまでの領域がかなりはっきりすると思います。残った地域は住民の話し合いで決めるのです。

 

ウクライナとカタロニアの構図は同じ

 

 ウクライナではそもそも統一国家ができるのかどうかを疑問視する専門家がいたわけです。2004年の総選挙では再選挙となりました。こうなるとどこにでも破壊分子が居て不正選挙を訴えます。そこにはロシヤ語話者地区の税収が他の話者地区よりも多いという事実からウクライナ西地域に税金が多くわたることに不満があり,他方でロシヤ語話者がウクライナ語話者より多いという事実があり双方に不満がありました。それはスペインのカタロニアと同じで重工業地帯の税収が中央に持っていかれることに対する不満があったわけです。だから米CIAや英MI6などは政権転覆の可能性を見ていたわけです。

 しかしカタロニアではイスラエル支持がたくさんありますので,CIAなどはカタロニアに介入できませんでした。今日なお中央政府はカタロニアを抑圧して不満を抑えていますが,いずれは税収の問題で国全体を揺るがすことになるでしょう。

 

 違いは言語が同じであるかないかです。以上のことを念頭に入れて世界地図を見直せば,どこに紛争のネタがあるか分かります。紛争のネタがありそうなところにネオ・コンは入り込んできます。ネタがなければマッチポンプで紛争をでっち上げます。まあ悲劇でしょう。その意味でサッカーの2024が垂れ幕を垂らしたのは時宜にかなっていると言えるでしょう。

 政権末期あるいは詰んでいる話です。しかし詰めを誤ると大変な混乱が生じます。そこでロシヤ嫌いの論者もいますが,これまでの経緯をみればロシヤは平和好きで,やたらに戦争しない国であることが判ります。日本の憲法のように平和憲法をもっていませんが,ロシヤは戦争をしない方向で戦後やってきました。唯一の例外はアフガン戦争です。

 イスラエルがレバノンに入ろうとしたときブレジネフがアメリカ大統領に手紙を出しイスラレルの侵略を止めた事例がありますが,あくまで「手紙」を出しただけです。これによってイスラエルはレバノン侵攻を断念したわけです。シリアの英米仏軍を攻撃したのはシリアのアサド政権の要求からです。つまりロシヤは唯一の例外を除いて外国を侵略していません。ウクライナはNATOのミサイルがモスコーに届く範囲にミサイルを配備できるのでモスコーはこれを止めようとしています。5分間の余裕が必要なのでしょう。

 

日本への軍事制裁が発動される日が近づく!

 

 ポツダム・カイロ宣言と国連憲章の敵国条項の承認により,戦勝国は敗戦国に軍事制裁を課することが出来ます。国連軍ではなくても,例えば日本への軍事制裁は米国でも止めることはできません。日米安保は発動されません(発動されれば米ロ開戦となり危険ですがそもそも国連憲章は上位の法律です。なぜなら日本は無条件降伏しカイロ・ポツダム宣言を受け入れたからです)。したがってこの軍事制裁によって日中平和友好条約も無効になります。現在の外務省・防衛省の政策では日本は軍事制裁の対象でしょう。なぜなら中国向けにミサイル基地を沖縄島嶼に建設し,ミサイルを発射しようとしているからです。

 したがって日本の自衛隊基地は攻撃されます。故に防衛省は米軍との共同使用に躍起になっています。しかし,事前に露中が米英仏あるいはオランダ軍等に通知すれば,日本残って駐留している外国軍隊は攻撃の対象になります。米軍だけの話ではありません(オランダ軍が日本にいたことが最近話題になりましたが)。

 2.3日前,岸田日本政府は中国やサウジアラビア等をウクライナの件で軍事制裁国に指定しましたが,この制裁は完全に戦勝国からの軍事制裁国を誘発します。日本人はのんびりとしていますが,嘉手納基地から米軍家族が居なくなったら危険信号が発せられたと思って間違いないと思います。米軍家族は密かに,こっそり夜中に居なくなるでしょう。一夜にしてアフガンから撤退したアメリカ軍のように。

 しかしそれゆえに,密かに日本の国民は自衛隊基地攻撃に巻き込まれます。多くの日本人にお悔やみ申し上げます。南無阿弥陀仏!!

 

 

追記:軍事制裁が発動される日はいつか。

 中露は平和善隣友好条約を結んでいて国連も認める戦勝国ですから日本に対する軍事制裁については行動を共にすると思います。他方で自民党内からも岸田政権退陣を望む声があがりました。そういうことを考えあわせれば,日本への軍事制裁は8月15日に発動される可能性が高いでしょう。なぜならラブロフ外相が指摘したように,「日本はポツダム宣言を思い出すべきである」からである。

 思い出す日として相応しいのは8月15日以外にはないでしょう。もちろんそれ以外には9月2日があります。ミズーリ号で日本の全権大使が1945年に降伏調印をした日だからです。しかしロシヤと強く関連するのは何と言っても8月15日以外にないからです。