現在佐賀県では,オスプレイの基地が建設されようとしてトラックなどが毎日のように煙を上げているらしい。基地建設を推進した町長Bら3人を絶対許さないと明言しているのが佐賀県出身の原口一博代議士である。彼の幅広い議員活動は今回は紹介しないが,町長Bの外に脇山町長がある。5月10日,原子力発電で出る「核のごみ」の処分地選定をめぐって、調査の第1段階にあたる「文献調査」を受け入れる考えを表明したのが玄海町脇山町長である。その彼の車が21日夜に焼かれた(NHKニューズをスプートニク日本が転用)。

 基地建設を子々孫々まで許さないとする原口代議士の強い口調は「文献調査」に対してはまだ見られないが,相当に議論されているだろう。佐賀は大隈重信公の出身地で薩長に加えて佐賀は明治維新・革命に協力した地方でありその伝統は未だ残っているらしい。その脇山町長は原発が置かれた自治体で文献調査受け入れを初めて表明した。なお,原子力発電環境整備機構は調査受け入れを行う自治体に最大で20億円の交付金を支給している。

 

 飴と鞭という古典的な手法によって玄海町も岸田政権によって分断されたわけだが安倍首相が殺されたようにテロ行為が待ち構えていたことになる。しかし根本的に考えれば,原発のごみの処理,後始末を考えないで原発を建設した当時の日本政府に問題があることは言うまでもない。トラックが走りまわるその地方を見るにリアス式海岸で交通の便が悪い地方にしては広い土地が目に入るが,貧乏自治体に補助金を支給するというフクシマ以来のやり口をここ玄海町にも展開しようとしているのが政府である。

 私は知らずして,有明海産の海苔を食べることが多い。立派な海苔である。しかもおいしい。佐賀原発の影響で放射能(放射性物質)を少しずつ食べているのか甚だ疑問である。北関東の地で九州の海苔が販売されていること自体に疑いの目を向けるべきであった。