自民党並みに視聴率が大幅に低下した『デモクラシータイムス』。支持率と視聴率は同じ概念ではないが,どちらも人気度と考えれば同じようなもの。中身がないので面白くない。人気度低下の理由は大別して3つあるだろう。一つは毎日1本の放映を維持していること。二つはチャットを受け入れているが,出演者たちがこのチャットを読まない。したがって視聴者の意見が反映されないことである。三つは出演者の個性が強くて議論にならないことに依る。たとえば経済評論家佐高信氏は実にいろいろなことを知っている。経済界はもちろん政治的なことも分かっていらっしゃる。しかし欠点は,平野氏らの話を途中で遮るので視聴者はもっとその話題について更に話を聞きたいのに聞くことが出来ないこと。不満が貯まるだけ。

 もちろん「それならお前がやれ」という声が聞こえて来るが,「チャットの中にこういう意見がありましたので反論,弁明させていただくと云々」とやればいいだけの話。あるいはこういう意見があるのに「この番組は少しも顧みない」という不満もあるはず。例えば「消費税について論じない」,「れいわ新選組の話題を取り上げない」などが挙げれられるがMMTについては十分放送していたので古くからの視聴者はそれほどではないと思われるが,新しい視聴者はMMTを論じてほしいだろう。

 他方原口一博議員が問題視している「パンディミック規約」批准問題などがある。国会でも漸く話題となりつつあるのに,新聞社の元記者が多いこの番組にも拘らず国会の内容を取り挙げないのは記者魂にも劣るのではないだろうか。私の意見としては『桜井ジャーナル』や『マスコミに載らない海外記事』などの記事がもっと取り上げられてしかるべきであると考えている。特にロシヤ問題については最初から「ロシヤ憎し,ロシヤ恐ろし,ロシヤ悪魔化etc.」で彩られているので「デモクラシータイムス」はアメリカ政府の傀儡番組と思わざるを得ない。もちろん批判にすべて応えることは不可能だから最低でも毎日一つぐらいは取り上げてもいいのではないだろうか。

 要するに出演者の高学歴を鼻にかけた番組が多い。CNNやBBCやNYTだけが放送媒体ではないだろう。最近は言葉に出なくなったが,ねずみ男ブリンケン。彼は高学歴でフランス語が出来るので期待したい。アメリカ民主党は人権の党だからハリス副大統領にも期待できると言った色眼鏡でアメリカをみがちである。さらに(英)文学に明るいので素晴らしいとか言っていた・・・そうではなくてどんな政策をやろうとしているのかを議論すべきであろう。とくにトランプを嫌いバイデン批判をしないのはなぜなのか。トランプが16州で裁判の目に遭っているが,バイデン一家の不正については目を瞑っている。これは不公平であろう。特にひどいのはジュリアン・アサンジを取り挙げていないことである。孟晩舟氏についても同じでアメリカ批判をしない。

 

 台湾問題は同じ内容を7,8回も取り上げている。初級用であればそれで別に問題ないが,しかし同じ内容が月に一遍数ヶ月に繰り返されれば飽きられよう。初・中・上級用に手を変え品を変えて視聴者に配信すべきであろう。もちろん表現の自由はあり,内容についても媒体主体の自由であるが,「デモクラシー」を名乗っては誤解を与えるだろう。アサンジ氏の人権を無視して放送はできない。

 少ない予算でやりくりされていて大変だろうが,番組放送数を減らせばいいことである。多くのSNSもブログも寄付を募る所が多いが,どちらを向いても寄付募集ではSNSが泣く。経済的余裕をもって番組作成に当たっていただきたい。なぜなら最近はある番組(A~Z)が取り挙げないことが別の番組(α~ζ)で取り上げられることが多くなってきたからである。

 

 トンコナンは古滇王国でも観ることが出来る。