和服姿でインスタグラムに投稿した彼女自身の写真が写っている。彼女はミス日本に選ばれたというカロリナ志乃©  Instagram / @karolina0824

ウクライナ人モデルの椎野カロリナさんが、2024年のミス日本美人コンテストで優勝し、物議を醸した。椎野さんは日本に帰化しているが、日本人の祖先はなく、彼女の勝利は単一民族国家の一部の視聴者を怒らせた。

26歳のモデルは月曜日、第56回ミス日本グランプリの優勝者に選ばれ、日本に帰化した初の、そして最高齢の女性となった。

椎野さんはウクライナ人の両親のもとにウクライナで生まれ、母親の再婚を機に5歳で日本に移住した(rt.com)

 

 人それぞれだから美人の定義は異なってよい。There is no accounting for its taste. しかしここでの問題は「帰化したので日本人であることに変わりはない」という定義の問題である。そしてこのコンテストの出場資格の問題である。出場できたのだから主催者側は彼女を「日本人」と認めたのである。すなわち日本人の定義の問題である。

 「帰化」の条件が良く分からないが,帰化したことは周知の事実であるので,少なくとも私にとって問題は何もない。また遺伝的にも問題ない。国籍が日本人であるので問題ないわけだし,日本人になってから日が浅いわけでもないだろう。日が浅いか浅くないかは主催者側の問題だろう。にわか候補者でない限り出場資格は十分であろう。もし「にわか日本人出場」なら,クレヨンしんちゃんと同じ感覚で,「勝手にやれば」と言うことでこのコンテストは無視できる。しかし「政治的」な問題がある。

 ウクライナは敗戦に近いが「ウクライナ応援」のための賞授与であるなら問題だろう。すなわち政治的な授与であるならこれも勝手にすればあああである。

 

オマケ:ウクライナ人と日本人の遺伝子DNAには違いがあるが,「出アフリカ」以後は人類集団はいくつかに分かれた。カスピ海方面とチベット方面へ別れた2集団があることを知っている。そうしてウクライナ国が形成された歴史も調べれば定説はないが,キエフ公国がウクライナの始めであることも分かる。しかも少数民族も複数あり何をもってウクライナとするかは議論の余地がある。一般には文化的にも遺伝子的にも異なった人々の集まりであるウクライナと言えるが,古代人による混淆・異民族の結婚である可能性が高い。

 カロリーナ嬢がどの民族に属するかどうかは不明だがこれまで論じてきたように政治的かどうかだけが問題であろう。