『坑夫』夏目漱石 | 正太の正直ブログ

正太の正直ブログ

一生に一度しかない人生。どうせ生きるなら楽しまなきゃ!
今この一瞬を大切に、常に感謝の気持ちを忘れず、いまを残すための記録として綴ります。
僕のミッションは『健康なライフワークバランスを世界に広めること』です。

夏目漱石は、『こころ』は読んだことはあったが他の本は無かったので新しい感覚だった。好きになった村上春樹の『海辺のカフカ』で主人公のカフカくんが四国の図書館で確か読んでいたのを思い出してたので読んでみた。

こちらも主人公は19歳で、社会に対するむやむやモヤモヤする矛盾に対する感情が巧みに描かれていた。
自殺まで考えていたけれど、直前でポン引きに引かれてとある田舎の炭坑までやってくる。そこで過酷な労働をしながらも生きている人たちや、その中で博識のある一人の坑夫とも出会い生きる道を選ぶ。ストーリー的にはそのあと五か月働いて東京へ帰る。そしてこの本を書いたというストーリーだけれど、その要所要所にみられる描写が深くそして普遍的なものに感じられた。
とにかく暗いイメージが色濃かったが、最後は希望がみえてきて、生々しいご飯のまずさや寝床の悪さ、苛めなんかも耐えて仕事をもらう主人公から根性魂を感じてとった。

自分自身は、今現在21歳にもなって、自分の力だけではどうにもならない環境やストレスを体験してきた。大人になってあきらめることが当たり前になった。でもそんな世の中でも生きていかなきゃいけない!
ましてや自分の場合、いや誰でも一度は命を授かっているわけだからその分は返したい。それが今は原動力になっている。

この本の中では鉱山が舞台だったけれど、それがどこであれ自分自身、家族、近所の人、地域の人、国の人、世界の人のために働けたら、生きていけたらいいなと思う。

坑夫 (新潮文庫)/夏目 漱石
¥464
Amazon.co.jp