5人目 新聞記者 56歳③

新聞記者殿は毎日相当忙しいのか、連絡が一日1回でした。多くて2回。

私は筆マメなので、もう少し欲しいところ。
いや、もっとうんと。
すごい長文を書いたとて、一方的であり
会話のキャッチボールができません。
夜に質問の答えを書いてまた質問しても、返事は翌日の夜になります。

なにしろ、同時にやりとりしていた、他の人たちは、驚くほど筆マメでしたので、一日のやりとり終わると充実感でいっぱいになり、すっかり存在を忘れたりもしました。

そんな中、「そろそろお会いできますか?」と連絡がきました。
コロナもあるため、あまり「都心の繁華街で夜」というのは避けたかったので「少し田舎でド平日の昼」が希望と伝えてありました。
ちょうど金曜日と翌週の月曜日は空いていたので、その旨伝えると「金曜日行きます!」とのことでした。私は駐車場のある、割と広めでコロナ対策もバッチリの洒落たイタリアンを提案しました。

「わかりました。出る時と近くについたら連絡します」とのことで、少し緊張しながらも準備していました。とりあえず水曜日の夜くらいまでには店を予約したかったので、「水曜日の夜に一度時間の調整をしましょう」ということになりました。

水曜日の夜、予定通りに連絡がきました。
「大変なことになりました」

なにっ一体なにが!?
まさかコロナに罹患したか?と思っていると
「金曜日、どうしても取材に行かないとならなくなりました」

そ、そうか、仕事ならば仕方ない。
と金曜日の予定を月曜日に延期しました。
「できれば土曜日の夜までに、、、」
と予約の旨を伝え、その日は終わりました。

しかしですよ!土曜日の夜どころか、日曜日になっても連絡がきません。日曜日の夜になっても!
めちゃくちゃヤキモキし、何度か
「予定は大丈夫ですか?」「月曜日無理ならまた日を改めましょう」と送るも全く返信なし。

「トイレいく時間あったら、トイレで1行でいいから、yes かnoかくらい送れるだろ!」が信条です。

「もう、いいや、終わりな」と勝手に終わらせて、気持ちをあたらにすることにしました。

すると、月曜日の朝に「おはようございます」
と記者殿から連絡が来ました。
少しイラつきながら、無言でいると、どうも風邪をひいたらしく、喉がいたいと連絡がきました。

体調不良ならば仕方ない、ということで「またの機会に」と遠回しに「3回目のドタキャンはなしだからな!」と威圧感を与えました。

しかしその後、向こうから平日を指定したのにもかからわず仕事が入り、平謝りするので「仕事ならば仕方ない」と言いきかせを2度ほどしました。
「もう予約はしないで、いきなり店いく戦法」に変えていたので、「んじゃ、いつにすんの?」みたいな気持ちになるとともに「絶対会えない気がする。
もしかしたら神様が会うなと言っているのかも」などと思って、意気消沈してきました。

近くに住んでいるならば、「仕事早く終わったから、出てこられる?」などと会えるかも知れませんが、なにしろ他県。高速使ってまたさらに一般道ですから、渋滞に巻き込まれたら平気で一時間まちぼうけしそうな勢いでした。
「もう、この人はなしだ。運がない」と終わらせることにしました。

実は2度目のドタキャンの日、月曜日に、新聞記者と同じ日からやりとりしていた別の人と会うことにしたのです。予定あいちゃったので。

「今日ランチでもどう?」
「いいよ」

この人とも会おうと言っており、いつにするか考えていたので、すんなりワガママを受け入れてくれました。

新聞記者、またでてきますけど、今度は
「ちょっとこの人好きかも」という人の話に移行したいと思います。