6人目 市場勤務 56歳③
市場くんから1週間後に連絡がきたとき、理由は聞かないようにしました。人間時々誰とも話したくない時あるでしょうし。「元気だよ」とだけ返事をすると、なんともハードなテンションに少し疲れたようで、ちょっと休みたかったと言ってきました。
まあ毎日ラインやりとりしない人だと、あっという間に時間経ってしまいますからね。
家事したり、自分の時間なくなってしまいます。
私は洗濯物畳みながら、食器洗いながら、お風呂に入りながらも返信したりしますが。。。
まあその後はテンション高くせず、「冷静に」「冷静に」と言い聞かせながら、なんとかやりとりを続けました。
その後どちらからともなく、電話で話そうと言うことになり、市場くんの仕事が終わったお昼頃に電話をかけてみました。
ラインでやりとりが長くなれば長くなるにつれて、相手のイメージが凝り固まってしまいます。
どうしても自分の都合のいいように想像するものです。
写真なぞ加工しまくっていると、もう妄想の域になり、お互いたいしたことないのに、新田真剣佑と広瀬すずになってしまいます。
「真剣佑の一言一言がカッコいい!」
「すずちゃん、もう可愛すぎるー」
となるので早めに声を聞いて「うむ。普通の人だった」と現実に戻ることをおすすめします。
さて、ドキドキしながら電話をすると、
猛烈に野太い低音の魅力がそこにいました。
ふと頭に浮かんだのは
「ロックンローラー安岡力也」でした。
うーむ。なんか怖い。地の底から湧くような声!
私は低い声が好きではありますが、野太いので
少し「肩で風切る拳銃などを隠し持ってる方々(相当イメージが古い)」と想像してしまいます。
まあお互いの住居近くに行ったときの話などをし、近いうち会おうかということになりました。
言動が「近くにいるダチ」とか「高速ぶっ飛ばして」というのが益々「よく指名手配を受け、事務所のソファにこれでもかと足を開いて座り、来る人を否応がなしに脅かす方々(だから相当イメージが古いと)」と思ってしまいました。
「うーむ。声のイメージは、うーむ。
だが実際会ったらディーンフジオカのようなスマートさがあるかもしれない。5%ほどは。
その5%にかけてみるか、なんとなく。
よし、昼間に人の多い所で会おう。」と考えておりました。
そんな時に新聞記者が何度もドタキャンをかけてくるので腹が立って、ドタキャンされた時間、速攻市場くんに「ランチでもしない?」とラインしてみました。「いいよ」。
ということで、初めて男性と会うことになりました。「ド平日の真昼間に、とりあえず都心のスタバで待ち合わせ」を試みることにしました。