今年の星の日も無事終わり、季節は冬へ移り変わった。冬の山岳村はかなり寒い。



「そういえば、明日は麦の種まきだっけ?こんな寒い時期にずっと外にいるのは大変そうだなぁ」

「今年も播種ね!でも今年からはディアゴさんたちがいないからもっと大変ねー…。」

お母さんたちだけに種まきを任せるわけにはいかないから私も明日は、初種まきの手伝いをしようと思う!


種まきに備えて体力満タンで翌日を迎えた!でも、あれ?家の農場ってどこだっけ?収穫の5日以来、農地に行ってないから忘れちゃった。

収穫以来行かないと毎年農地の場所を忘れちゃうのは、中の人の癖なのです…w


農地に行くとびっくり!お母さんたちがずっといろんな場所に作物を植えていたから麦を植える場所がほとんどない。
ちょっとだけ残ってるスペースに植えたら終わりかな…。


ある日の朝食後、お母さんに練習試合に誘われた。
これが初の対人戦!練習と分かっていても緊張するなぁ。


双方ギリギリでなんとか勝利したけど…お母さんの武器が強かったから危なかった。私の武器も強化していかないと!
でも、強化にビーを使いすぎてもいけないし、お金の管理って大変なんだよね!


初の給与を貰った!普段、探索を頑張っているお父さんには程遠いけどだいぶ貰えたんじゃないかな?よし、来年も頑張ろう!


そして今日は、お母さんの14歳の誕生日!
昨日はお母さんのために南国の花束を買ってきたから渡さなきゃ!


「アンルちゃんから貰えて嬉しいわ。ありがとう!ふふ…こうして花束を貰うと、昔お父さんの誕生日にアンルちゃんのように花束をプレゼントしたのを思い出すわ」

「喜んでもらえて嬉しいよ!…私のおじいちゃんか。母方のおじいちゃんとは、私会えなかったよね。」

「うん、アンルちゃんが1歳になる前に亡くなっちゃったからね。私も出来れば会わせたかったんだけど…。」

「ううん、大丈夫だよ!とにかく誕生日おめでとう!」

私にとっては母方のおじいちゃんの記憶はないけど、きっと今でも見守ってくれてる。だって、伝説の龍騎士だって有名だから。


そんなこんなでもう来年が近づいてきた。今年は初めてだらけで、お母さんの言うようにあっという間だった!
来年はどんな1年になるのかな?


「じゃあホエル君、明日には成人だね。早いけど、おめでとう!」

「ありがとー!でも、明日に成人って実感がわかないんだ!急に大人になれるのー?」

「それは明日のお楽しみね。んー、1つ言っておくと…成人式は思ったより緊張するよ。」

「そうなんだー!でもボクなら大丈夫だと思う!」

私も昔そうやって余裕に感じてたら、当日により緊張しちゃったのは今は言わないでおこう♪


寒さをしのいでポーラちゃんと酒場で食事をしたあと、家でティータイム!年の変わるタイミングはどうして寒いのか話し合ったのは楽しかったなぁ。
今年も仲良くしてくれてありがとうね!


きたる229年!今年は、いち早く玉座の間へ行く。新年祝賀じゃなくて…ね。


親戚という間柄でしかないけど、ホエル君の成人式を見に来た。なんと驚いたことに卒業生代表!どうしてこんなすごいこと言ってくれなかったのかな…。


「卒業生代表なんてすごいね!おめでとう!」

「ありがとう。なんだか大人になって話すと変な感じだね。」

「ふふ、そうだね。私よりも大きくなっちゃって♪」

「あはは、そうだね!」

うん、やっぱりホエル君のこと好き。でも告白…自分からできないなぁ。どうしよう?待ってみようか…。


そしてハーブ摘みに一緒に行ったきり新年初日は話すことなく翌日へ。すると…?

「えっ…幸運の塔って。ホエル君…どうして急に?」

「約束、今日の朝思い出しちゃって。ほら、アンルちゃんが成人前に行ってきたあれだよ。」

「覚えてたの?あれ…。」

ホエル君が自ら誘ってくるなんて思っても見なかった。昨日、話してこなかった時点で不安になっちゃって。

(ていうか"ちゃん付け"って…ちょっと恥ずかしい)


あ、直接好きだって言ってくれた。嬉しい、ありがとう!


それから私の家でゆっくり過ごした。ホエル君が恋人として家にいるのはなんだか新鮮な感じ。


これからよろしくね、ホエル君♪


ドキドキの告白回でした!私自身、最初は相手から告白してくれるの待とうと思ってて、でも全然話しかけてくれなくて!正直、めっちゃもどかしかったです。結果的にハッピーに終わったのでよかったって思います…。