どういうことをすると記憶が早く消えてしまうのか。
つまり忘却が早まってしまう場合はどういう場合なのかを説明しましょう。
忘れるのが早まる効果がもっともはっきり現れるのは、新しい記憶を追加することです。
要するに知識を無理に詰め込むのです。たとえば、皆さんは先ほど10個の単語を覚えました。
そこで新たに、たとえば先ほどの単語を覚えてから1時間後にされに次の単語10個覚えてみましょう。
(とがま)(もいく)(かまし)(ぎんも)(こはと)
(もそん)(しすぜ)(そひい)(でみは)(さくて)
そして今から3時間後に、はじめに覚えた単語10個を思い出してみましょう。
きっと、1個か2個程度だと思います。つまり必要以上に詰め込むと、覚えが悪くなってしまうのです。
これを記憶の干渉と言います。
僕の受験1年目はまさに記憶の干渉だったのかもしれません。
1日中座りっぱなしで勉強するときもありました。
それで偏差値37という結果ですから。
一度に覚えられる量には限度があります。
もちろんこれと同時に、さっき覚えた新しい方の単語の記憶も妨げられているはずです。
後から追加した10個の単語を、実際に4時間後に思い出してみれば分かると思います。
思い出せる単語数は5個以下でしょう。
このように新しい記憶と古い記憶が影響を与え合ってしまう相互作用のことを「記憶の干渉」と呼びます。
1つの記憶は、お互いに関与せず完全に独立しているのではありません。むしろ関連し合い、影響し合っています。
あるときにお互いを排除したり、またあるときに、お互いを結びつけて、高め合ったりしているのです。
だから間違った覚え方、たとえば不用意に大量の知識を詰め込むと、記憶が消えてしまったり、ときには混乱し曖昧になったりして、勘違いなどを起こす原因になります。
↓振り返ると僕の勉強法とほぼ同じだった本がこちらです↓
【参考おススメ図書】
受験脳の作り方-脳科学で考える効率的学習法(新潮文庫) 池谷裕二著
【成功脳習慣ノート】
http://saitoh-jimusyo.com/seiko/
ブログのテーマの1つ「20歳からの『あいうえお』」も参考にしてください。