また、中国政府の非人道的な弾圧が起きました。というか、毎日起きていますが。
 今回は、政治改革を訴えただけで懲役10年を言い渡された郭泉氏を紹介します(16日、江蘇省宿遷法院が「国家政権転覆罪」で懲役10年を言い渡した)。
 郭氏は南京師範大学文学院の元副教授で、そのほかに南京市経済体制改革委員会の秘書や中級人民法院の裁判官を歴任した人物です。2007年11月に中国最高指導部・全国民宛てに公開状を発表し、「多党選挙による民主制度」、「党の軍隊から国家の軍隊への移行」などを提案しました。公開状発表直後に、大学側から副教授の職位を剥奪され、公安当局から取り調べや家宅捜査などを受けたといいます。
 しかし、郭氏は当局からの圧力に対抗するように、中国の社会・政治問題を批評する文章を書き続けたために、2008年11月に「国家政権転覆罪」容疑で逮捕され、10年の懲役判決に決まりました。
 
 自由がないということを再認識する判決です。
郭氏に政治改革は「近代国家への道」です。しかし、それを受け入れない中国政府は絶対に近代国家にはなれません。