民主党を見ていく上で、小沢一郎という独裁者の存在を無視するわけにはいかない。第5回目の今回は、様々な疑惑を抱える「本当ならば、とっくに政治生命を絶たれているはずの政治家」小沢一郎を紹介する。「小沢一郎講座」は連続企画で、「小沢一郎講座2」、「~講座3」と続けるつもりである。
 まず、導入として小沢一郎と韓国との関係のほんの一部分を紹介しよう。導入なので比較的やさしいものを持ってきた。小沢氏は日本で唯一韓国国籍の女性を秘書にした人間である。秘書の名前は、金淑賢(キム・スクヒョン)で国際担当秘書だった。もしかすると多くの人は、「韓国人の秘書を付けたということだけで反応するのは、考えすぎではないのか」と思っているかもしれないが、そのような人がいれば「平和呆けは国家、そして、あなたを滅ぼす」と言いたい。よく考えていただきたいのは、この女性が反日活動家であるという事実である。また、日本の国家機密が韓国人秘書を通して、日本から漏れていた可能性も十分あるということも忘れないでほしい。
 さて、ここからが今回の本題である。今回は、小沢一郎の数々の疑惑の中からマスコミが一切手を付けなかった事件を告発しよう。様々な疑惑の中から紹介するのは、小沢一郎の「個人名義の不動産」だ。これは、週刊現代(2006年6月3日号)が「民主党代表 小沢一郎の“隠し資産”を暴く 6億円超」という記事で、「小沢氏が政治資金で6億円の個人資産(不動産)を個人名義で購入した」という旨の記事である。
 マスコミが一切手を付けなかったのは記事が出てからの「出来事」で、その「出来事」とは、記事に反論した小沢氏が講談社とジャーナリストを名誉毀損で訴え、敗訴したという「出来事」だ。小沢氏側が提示した訴状内容は、「小沢一郎個人に対し、3000万円支払え」、「民主党に対し、3000万円を支払え」、「謝罪広告を週刊現代、全国主要新聞に掲載せよ」というものだった。小沢氏は、この6億円超の個人資産が「個人のモノではない」、「個人としては何の権利も持っていないことを相互に書面で確認している」と主張し、その確認書面を証拠として発表した。もちろん、これには法的拘束力はなく、証拠になるような代物ではなかった( 確認書の写真を掲載)。そして、購入時の領収書も公表したが、一部のマスコミにちらっと見せただけで、コピーも写真もとらせず、しかも、記者の「それは本物か」という質問にも答えようとしなかった。おそらく、訴えるために、わざわざ作ったのだろう。個人としての権利がないのであれば、なぜ、「小澤一郎(本表記)」という個人名義で購入したのか、説明してみろ、と言いたい。
 うれしいことに、この訴えは、東京地裁で全面敗訴、そして、東京高裁でも棄却、その後、最高裁への上告を諦め敗訴が決定したのである(東京高裁は2008年6月4日)。
 「一国の総理になるかもしれなかった人間が政治資金で個人資産を購入し、それを告発されたことに反論し名誉毀損で訴えた。しかし、その結果は敗訴」。こんなに大きな出来事を左マスコミは「小沢氏が同胞である」から報道しなかった。小沢氏が保守であったら、散々批判しただろう。小沢氏は大事件の報道さえされないほどの左の味方を持っているのである。自民党時代に持っていた(と思われる)「保守」は、権力とカネがほしいという気持ちだけで捨て去り、左翼に取り込まれていった小沢氏は、政治的な信念もなにもない。田中角栄の弟子のような人間だが、田中氏とは違い目標がない。信念も目標もない人間が権力とカネを手に入れたらどうなるか。これは、想像もできないほど危険なことなのである。
 こんな危険人物、そして、疑惑を抱える人間がトップにいる民主党を見てどう思いますか。
これでも民主に期待しますか。




中国を批評せよ ~中国批判コラム~


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