久しぶりの明るい声だった。
「内定もらいました」
卒業を目前に控えた昨年2月に内定を取り消され、大学に残って再び就職活動を始めたが、やりきれなくなって5月から就活を休んでいた。
親は「無理に就職しなくてもいいよ」と言ってくれた。しかし、現実を見れば、新卒で正社員にならないとその後の働き方も難しくなる。気持ちを持ち直して11月から新たに就活を始めた。
しかし、今まで何度も落ちる面接が怖くなっていた。
12月に小さな出版関係の会社のインターン募集を見つけた。予定の期間が終わるころ、会社から「あと1ヶ月バイトしないか」と言われて延長。そんな中で、難題を言われてもできる方法を考える、その社風に惹かれていった。「正社員として雇って欲しい」。社長に直訴し、その場で採用が決まった。
大変だった就活の間、彼女はふと、高校のときに先生が言っていた言葉を思い出した。「道は一つではないよ」。その言葉が支えになって、最後まで頑張れたという。