今回のBGM
横須賀ベイサイドベイビー
ありゃあ蒸し暑い初夏のころさ・・・・・・
タバコの煙立ち込めるビリヤード場の店員だった頃・・・そう10年以上前の話さ・・・
龍次 「え・・・いいんですか・・・しげさん!!こんなにいい物貰っちゃって・・・・しかもサリーさんとの思い出のキューじゃないですか!!!」
「かまわねえよ・・・あいつはもう・・そのキューに描かれている薔薇のように華やかな場所にいっちまったんだ・・お前・・前からそのキュー欲しがってただろ・・・・大事にしてくれや・・・」
龍次は広島から単身やってきた元暴走族の現場作業員
ビリヤード場でタバコを床でけしてたことを注意したときから妙に俺になついて足しげく通ってくれている
顔じゅう傷だらけだが目鼻立ちの通った2枚目だ
本当にビリヤードが好きらしい・・・
そんな奴に俺はバットのところに薔薇の貝細工の入った黒いキューをプレゼントしたのさ・・・
龍次 「・・・・あ・・・ありがとうございます!!俺・・一生大事にします!!」
はしゃぎながらそのキューで玉をついている龍次を見ているとまだ青臭かった10代の俺とサリーを思い出す・・・・
もういいよな・・・・あいつなら大事にしてくれるさ・・・
さよなら・・・・サリー・・・・
カールズバーグの小瓶に霜がはいって飲み頃だ・・・龍次・・・一緒に飲ろうや・・・
のどを潤すビールの小瓶が3本をこえるころにゃあ・・おれたちの笑い声だけが・・弊店したビリヤード場内だけに響き渡っていた・・・
龍次 「しげさん・・・わしは・・・彼女がほしいです・・・この横須賀で・・・1人ぼっちもはあ飽きよった・・・ベッピンさんとお友達になりたいです!!!」
「・・・何・・・・!?おい・・・いま龍次なんて言った・・」
龍次 「・・・あ・・いや・・・なんとなく・・1人はさびしいなーって思って・・おれ・・あまり横須賀にあまり連れがおらんけえ・・・」
「そんなことを聞いてんじゃあねえんだよ・・・さっき言ったことをもう一回言ってみろ・・」
龍次 「・・・か・・・彼女が欲しいなーって ・・思って・・・つい・・」
タバコの火をけしながら大きくため息とともに煙をはきだす
!!!よーし!!このシゲさんにまかせとけ!!!ナンパの極意をおしえてやんよ!!・・・中央いくぞ・・・単車だせや!龍次!!あと・・
股間にシーケーワン(香水)シューすんの忘れんなよォオ!!・・・・・・・
馬鹿野郎ォ!!直接かけたら沁みるの当たり前だろ!!!ズボンの上からだよ!!
颯爽と単車にまたがり俺たちは横須賀中央に向かった・・ルート16に龍次のCBXの色っぽいエンジン音と俺のkawasakiバルカンの低音が狂想曲を奏でる・・・
まずは腹ごしらえさ・・・ドブ板でタコスでも食おうぜ龍次!!
・・・ハイしげさん!!
老舗ハンバーガースタンド[ハニービー]
バドワイザー片手に手をサルサソースだらけにしてタコスをほおばる・・・
よーし龍次・・・これから中央(横須賀の繁華街)~ドブ板(米軍ベース前にあるネイビーやマリーンたちの歓楽街)まわっていくけどよお・・・・・・って!!なんだ!!?お前のその股間のシミは!!!
あきらかにおしっこ漏らしたかのように龍次のジーパンがズブ濡れ!!
龍次 「あ・・これっすか・・・さっきしげさんがつけろって言ったシーケーなんたらです!!イイにおいっすね!!ワシも買ってこよーっと どこに売っとんのんですかね!!」
見たらCK-ONEの買ったばかりのボトルが半分以上なくなっている・・(当時超入手困難で値段も8000円以上していた)
「このクソ馬鹿野郎!!つけすぎだ!!この香水幾らしたとおもっとんのんじゃ!!!おまえなんぞコンビ二のギャッツビーで十分だ!!洗って来い!そこの水道で!!!」
現在・・・
夜12時・・・
失ったもの・・・
サリーとの思い出・・・
CK-ONE半分・・・
終電リミットで帰っていく女の子・・・
龍次のズボンが乾くまでの時間・・・
つづく



















