今回はタイトルの通り、採血による神経損傷についてのお話しです。



正直ブログに書こうか悩んだのですが、私自身ネットで検索したけど、同じように採血で神経を損傷してしまった方やその後の経過についての情報がほとんどなく、毎日本当に重い気持ちで過ごしていました、、、。



なので、もし同じような境遇の方がいたら、少しでも情報として伝えられることがあればな、、、という気持ちで記事を書くことにしました。




まず、採血とは私にとって、痛いか痛くないか、貧血を起こすか起こさないか、それくらいの認識でした。


それに、不妊治療を行っていれば採血は避けて通れない道。


今までもそうでしたし、これからもきっとそうです。








始まりは、前にブログにも書きましたが移植周期D10での採血時。



今まで経験したことのない激痛と、少しの痺れを感じました。






採血時、針をさす瞬間に「強い痛みや痺れはないですか?」と聞かれ、「はい」と答えたすぐ後の出来事でした。




あまりの強い痛みにビックリしてうめき声を漏らすと、看護師さんから「ごめんなさい、痛かったですね」と声をかけられ、その後針が抜かれました。
血は抜き終わってました




元々採血自体すぐに終わる行為ですし、本当に、ビックリしている間に終わった感じです。






今思うと、針がいつもより奥深くにググッとささっていた気がします。





その後は、針を抜いた後も強い痛みが残り、止血バンドをしている間もドックドックと採血部が強く脈うっている感覚。




病院を出て家に帰ってからも痛みは続きましたが、針をさしたことによる痛み、今日は痛みが強いなぁ、、、と思って深く考えずに過ごしていました。




D11(損傷2日目)

この日も病院に通院。
腕はまだ重ダルい感じで、なんとなくピリピリするような、、、という感覚でしたが、昨日と同じく左腕から採血。


ここではないのですが、前に、右腕から採血をしようとした時に中々血がとれず、グリグリ探された結果結局左腕から採った経験があったので、連日採血でも、いつもスムーズにとれる左腕から採血してもらっています。




この日の採血は、昨日と同じ人だったためかなり緊張しましたが、痛みもなくスムーズに終了。



しかし、お昼すぎくらいからハッキリと左腕の肘から下全体に、ピリピリと痺れるような感覚が。



例えていうなら、肘を思いっきり打ち付けた時にくる電気を通したようなビリビリッ!とした不快な痛み。
あれが少し弱い感じでずっと腕にいつづけている感覚です。




これはさすがにおかしいと思ったものの、もう病院は後にしていたので翌日の通院時に言うことに。





D12(損傷3日目)

問診票の備考欄に「一昨日採血時に強い痛みと痺れがあり、まだその痛みと痺れが続いている」と記入し受付に提出。



内診後の診察室にて、先生からその事についてお話しがありました。





先生曰く





「血管と神経は複雑に絡み合って並走しているので、まれに採血の時に神経にさわってしまうことがある。これは、どんなベテランの看護師でも避けきれないこと。正直、こうゆう事故は目を瞑ってもらうしかない。採血は、どうしてもこういったリスクを伴ってしまう。それを気にしていたら、医療という行為自体、なんにもできなくなってしまう。変わってあげたいけどそうゆうわけにもいかないし、神経をチクチク縫い直すこともできない。自然に治癒するのを待つか、もしくは整形外科に紹介状を書くこともできる。神経の回復にはビタミンがいいけど、サプリメントは意味がないから、食事からビタミンをたくさん摂るようにしてね。すぐ治るかもしれないし、数週間、もしくはずっと続いてしまうかもしれない。いつ治るかは分からない。」



もっと優しい言い方でしたが、ざっくりまとめるとこんな事を言っていました。






ハッキリと事故という言葉を先生から聞いて、本当にショックでした。





でも、それとともに、神経と血管が並走していること、神経を肉眼でハッキリ見ることは不可能だから避けきれなかったこと、ということは分かりました。



それに、採血自体に危険シグナルを出したら、医療行為が何もできなくなってしまう、ということも理解しました。




最終的に私自身、『自然治癒するならもしかしたら数日で良くなるかもしれない!』と期待をもったのもあって、「では、しばらく様子をみてみます」と言って診察室をあとにしました。



それから日は経ち




D16(損傷7日目)



ハッキリ言って、症状はどんどん悪化していきました。。。





D12(3日目)の症状下矢印


左腕全体と指先まで、重ダルさと痺れがあり。


それに加え、腕を曲げた状態で動かしたり力を入れたりすると、まさに神経にふれたと思われる箇所に痛みが走ります。



ビリッ!とした大きな痛みだったり
血管が捻れるようなグニャン!っといった例えようのない痛み




それから
D14(5日目)になると



左肩から首にかけて張ってる感覚、分かりやすく言うとすんごく重たい肩凝りが左側だけずっと続いている感じがあり、さらには左側頭部にまで違和感が広がり、たまに頭痛のような痛みも出るようになりました。






生活には思いっきり支障をきたしています。






お皿を洗うとき、料理をつくるとき、瓶の蓋をあけるとき、手を洗うとき、洗濯物を干すとき、ふきんをしぼるとき、顔を洗うとき、身体を洗うとき、扉を開くとき、他にも色々ありますが、わたしの場合は特に、左腕を少し曲げた状態で動かしたり力を入れたりすると、損傷部に痛みが走ります。



なので、なるべく荷物は右手で持ったり、左手は極力使わないようにし、手に負担をかけないように気をつけて過ごしています。



この時はお盆休みということもあり、家事は夫がやってくれましたが、平日に戻ったら家事は全て私がやります。




食事も気をつけていつも以上にビタミン摂取を意識して過ごしていますが、変わらないどころか悪化していく症状。




特に、肩凝りのような頭痛のような症状が辛かったです。







採血による神経損傷は約1万から10万回の穿刺に1回起こるとされているそうです。




前に凍結胚盤胞を移植した際に子宮外妊娠となり右卵管を切除しましたが、胚盤胞移植での子宮外妊娠の確率は1%以下。





「私って、なんでこんなに低い確率のものばっかに当たっちゃうんだろ・・・






心の中でずっとモヤモヤしていた思いを、つい夫の前でポロッと漏らしてしまいました。




自分で言ってどんどん悲しくなって、涙もポロッとこぼれそうでした。





それを聞いた夫は




「でも、この世界で俺と(私)が出会えたことも、すごい低い確率の中での出会いだよ。俺は(私)と出会えてすごく幸せだよ」





と、言ってくれました。







うん・・・・・うんっ、そうだよね!!






私と貴方が出会えたことも、結婚できたことも、今一緒にいれることも、世界全体、なんなら宇宙規模でみたらすっごい低い確率の中でのこと。




なんなら奇跡と思ってもいいかもしれない。





・・・・こんなに素敵な人と一緒にいれるのなら、低い確率ばっかりひいてしまうのも、悪くないよね。





いっつも、マイナスの海に沈みそうになる私を、その度に明るい場所まで引き上げてくれる夫には感謝しかありません。




夫の何気ない言葉に、いっつも救われています。





でも、ふとした瞬間に、「この痛みはいつまで続くんだろう」「もしかしたら、一生このままなのかもしれない」という思いが頭の中でグルグル回って、そのことばっかり考えてしまいます。




ネプチューンの名倉が頚椎椎間板ヘルニアの術後の「侵襲 」が原因でうつ病を発症して、現在休養中ですよね。



なんでも、術後の経過は良好だったけど、普段の生活圏にはないストレスが要因でうつ病を発症したそう。





これ、もんのすごーーーく、分かります。







私の場合は、日常生活でちょっと動く度に痛みや違和感があり、左上半身には痺れや肩凝り頭痛がずっとあります。






これ、とっっっっても、ストレスなんです。







本当に。







腕のことを考えるだけで、急に暗い気持ちになる。




治るかどうかも分からないし、1週間たっても悪化しかしてない。




本当に、どうしていいか分からない。









そんな気持ちで一週間過ごした次の日・・・・





D17(8日目)






あれっ・・・??





なんだか、腕のしびれが少し良くなっているような。





・・・うん、気持ち、ほんとーに気持ちだけだけど、腕を動かしたときのビリビリが少なくなっているような・・・




本当はD17に通院だったので、その時に整形外科への紹介状を書いてもらおうと思っていました。









治ってきているのかもしれない!!





もう少し様子をみてみよう!と思い、その日は先生に何も言うことなく終了。



D19(10日目)




移植日当日。





腕のしびれはまた少し良くなっている気がする!




でも、肩こりがひどい。。。左肩と首と頭と、何なら今日は腰も痛いアセアセ





病院に行く道のりで私が辛い~痛い~とぼやいていたら、夫が「先生に言って整形外科への紹介状をもらえば?」と。



移植を控えたこのタイミングで整形外科に通えるのかどうかも分からなかったけど、この後また症状が悪化した時になにも情報がないのは嫌だったので、そうすることに。




病院で受付した時に、問診票の備考欄に「採血時の痛みがまだ残っているので整形外科への紹介状が欲しいです」と記入。




これを書いておけば診察の時にその話になるだろうし、その時にこのタイミングで整形外科に通っていいかどうかも聞けるだろう。





今まで経過のやり取りをしていたのは宮内先生だったので、今日も宮内先生だったら話がスムーズでいいねぇ。なんて夫と話して待つ。




診察室への呼び出しは、1番診察室の寺元先生から。




でも、この時に損傷した神経についての話しは一切なく、そのまままた待合室へ。




その後ナースセンターへ呼ばれていよいよ移植・・・となったのですが、ここで問診票に 記入した神経損傷からの整形外科への紹介、という話が出てきたらしく、一旦また待合室へ出て待つことに。





その後診察室3番、宮内先生の診察室から呼び出しがあり、夫と2人で入室。



「腕のしびれは少しずつ良くなってきている気がするけれど、まだしびれと痛みは残っている。あと、左肩から首、頭にかけての凝りというか張りみたいな痛みが辛いので、紹介状を書いて欲しいです。」




とお願いし




「それと、今日移植なんですけどこの時期から整形外科に通っても問題ありませんか?」




と質問。






まず、紹介状について


先生
「紹介状を書くことはできますけど、こちらで紹介できる病院はありません。どこか希望の病院はありますか?」


「あっ・・・まだ探していなくて・・・・」
※本当は家の近くならここかな?というところがあったのですが、NACでオススメというか、そういう場合に連携している整形外科とかあるのかなと思ってあまり真剣に探していませんでしたガーン



先生
「じゃあ、宛名なしで書きますね」


「はい、よろしくお願いします。」


先生
「あと、神経損傷は通常肘から下に痺れとかがでてくるものなので、肩・首・頭の痛みは関係あるのか分かりません。そこは整形外科の先生に相談してください。」




・・・と言われましたが、絶~~~っっっ対に!!!!
神経損傷のせいによって引き起こされていると思います!!!




だっておかしいもん、左側だけのこの異常な痛み!!!




それにネット検索したとき、同じように神経損傷して肩こりに悩まされている人もいたし。






それから、この時期に整形外科に通っていいのかどうかについて




先生
「整形外科も医療行為なので、絶対に問題がないとは言い切れません。移植したら妊婦さんと同じと思って。整形外科で、妊婦でも使える薬とかもらえるかもしれないけど、薬にも必ず副作用というか、良い面だけではなく悪い面もある。絶対に大丈夫とは言えません。そこは整形外科の先生と相談してもらうしかないけど、今少しでも良くなってきているなら、もう少し様子をみてみてもいいんじゃないかなぁ。」





と。


・・・まぁ、そうなりますよねぇ。


世の中絶対に安全とは言えない。




今回の採血みたいにね!!






そこから、子宮頸がんワクチンの問題点やら、ワクチンが禁止になったことで日本では子宮頸がんの発症率が多いだらなんたら、なんだか難しい話になってしまい、よく分かりませんでした。





まぁ、結果




紹介状は書いてもらったけど、整形外科に行くかどうかはもう少し様子をみてからにしよう。


となりました。



一度診察室を出て、ナースセンターに呼ばれるのを今か今かと待っていたら、またもや3番診察室から呼び出しが。



なんだなんだと夫とともに入室すると、先生がさっき言い忘れていたけど、、、、と。



「整形外科に通う際の診療費は、自己負担になりますからね。こちらで費用を負担するという事はありません」


と、最後のダメ押しのように言われました。




私たち夫婦の間でも、きっと整形外科にかかるお金は自己負担になるだろう。という認識でいたのでそれはオッケー。



でも、高いお金を払って不妊治療をして、そのために鍼灸にも毎週行って、更に整形外科にも通う・・・となると、お金と時間がいくらあっても足りないです。



正直、今は症状が良くなってきていて回復の兆しがあるし、整形外科は様子見でいいかとなったから受け入れられたことだけど、ずっと一生痛みが続いて、一生整形外科に通い続けなければならな いかもしれない・・・と思う状況だったら、診療費の全額自己負担はすんなりは受け入れられなかったと思います。。。。




赤ちゃんが欲しくて治療をしていただけなのに、そのせいで神経損傷して、さらにその為の治療費は全部自分で出さなきゃいけないなんて・・・・と、とっても悲しい気持ちになったと思います。




別に病院を責めているわけではないのですが、この場合の責任の所在は本当に難しいところだと思います。




神経のことなので、その人が本当に痛みがあるのかも本人にしか分からないし、どのくらいの辛さなのかも見た目には全く分からない。




そういう症状を語る人を病院側が一人一人相手をして、お金を渡していたら、それこそ本業の不妊治療のほうに手もお金も回らなくなってしまうかもしれない。




私は今回、幸いにも一週間を過ぎたあたりから回復に向かってきています。



まだ痛みや辛さはありますけど・・・・




なので、もしどなたかの参考になるのならという前提で、この一週間でやったことを書いておきます。


<食事>
肉を食べまくる(ヒレステーキや豚肉、ラム肉など、体が『食べたい!』と思ってるものは何でも)
他にはパプリカ、納豆、バナナなど、ビタミンが豊富とされるものをひたすら食事に盛り 込む。
あとはスイカもたっぷり食べました(これはビタミンに関しては不明だけど)


<鍼灸>
鍼灸の先生に相談して、腕や肩や首など、張っている箇所をほぐしてもらいました


<ストレッチ>
手首を内側に曲げたり、腕を伸ばしたり、筋肉がゆるむようなストレッチを左腕に重点的にやりました
※神経は筋肉に圧迫されることで痛みがでるみたいなので



他には基本的なことだけど、なるべく左腕を使わないように過ごしたり、温めのお湯で20分くらいゆっくりお湯に浸かったり、とにかく早くたっぷり寝て神経修復に力がまわるようにしてみたり




サプリメントを飲む以外、身体によさそうなことは何でもやりました。







そして、NACだけでの対応結果にはなってしまうのですが



①整形外科への紹介状は書いてもらえる
②病院は紹介してもらえない
③整形外科での治療費は全額自己負担




という形になります。



もしかしたら他院では、治療費を負担してくれたり、、、という所もあるかもしれないので病院サイドへきちんと聞いてみるほうが絶対いいです。



それから、採血などの時にもしいつもと違う痛みや痺れを感じたなら、終わった後でも気にせずにすぐに看護師さんに伝えることも大事だと思います。
そこで訴えれば、恐らくカルテかなんかにも採血時の症状として記録に残るのではないかと思います。




私はその場では伝えられなかったのが悔やまれます。。。










長くなってしまいましたが、このブログが、少しでも誰かの役にたちますように・・・



最後まで読んでくださり、ありがとうございました!