先日韓国に行ってきた。4泊5日。大学院の授業で、韓国と中国の大学と日本の大学でWorkShopを行うためだ。ところがWorkShopは一日だけで、実を言うと、ほとんど韓国巡りをしてきたのだ。
 初めての韓国だったので、見るもの聞く言葉、感じる空気全てが新鮮で目新しい。驚くことばかりだった。自分は朝鮮語が話せない。韓国では、朝鮮語以外ほとんど話さず、英語も日本語も基本的に話せる人が少ない。それでも、最近の韓流ブームのせいか、日本客が多くいることをうかがわせるように、食堂では日本語が通じる人もいる。頼んでも無いメニューが出てきたときには、横に座っていた学生らしき若者が、英語で「May I Help You?日本人ですか?」と聞いてくれ、お店の人に対して通訳をしてくれた。食べ物の食べ方が分からないときに、隣に座っていた、これまた学生らしき人が食べ方を教えてくれた。よくよく考えると、助けてくれたのはみんな韓国人の若者であって、なにやら「日韓交流の兆候は我々世代の人間だとよりスムーズにいくものなのだろうか」と、考えた。とにかく思っていた以上に韓国の人は日本人に優しく、反日感情をむき出しにしている人はいなかった。なんとなく心が暖かくなり、安らんだ。
 食生活は、とにかく辛いもの揃いで、キムチはどこの店でも食べ放題だった。プルコギはじめ、チヂミ、ビビンパ、ソルロンタンという韓国風おかゆ(写真)、チゲ、などなどグルメ三昧だった。特に気に入ったのは韓国の屋台。安い上に、美味しいし、ボリュームもある。ホットックという、小麦粉で作った生地に、黒砂糖、シナモンなどを入れて焼いたおやつがとても美味しかった。定番メニューのトッポッキは、自分はダメだった、あれは苦手だ。
 とにもかくにも、物価は安いし、人は優しいし、食べ物はうまいし、こんな近くにこんな良い国があるものかと、大きな発見をした気分だ。時間が許す限り、引き続き、韓国旅行の報告を書き加えていくつもりだ。
 この経験をもとに、新しい視点で韓国映画も観れるだろうかと楽しみにしている。