11世紀初めのヨーロッパのバイキングと戦争のマンガ
今日SEASON2の17話を見た所だけど、もうドテッと倒れてバタバタしたいくらい泣いた…
それぞれの登場人物の立場からすると、人が死んだり殺す事態になってもそうせざるを得ない理由もわかるし、殺されたり虐げられた側の悲しみや怒りももちろんわかる
戦争って子供も年寄りも女性も男性も本当にろくな事が無いな
立場の弱い人達の力ではどうしようもない流れがあって、普通に生きているだけなのに巻き込まれるし、流れを動かしている人達もお互い自分が正しいと思っているからどうしようもない
トルフィンが、世の中から戦争も奴隷も無くす事はできないかと言っていたけど、バイキングの時代より今のほうがマシになったとしても、実際は手段が変わっただけで同じような事は無くならないので難しい
残念ながら夢のような話であるというのは今でも変わっていない
キャラクターの細かい表情の描かれ方も一流俳優並みに素晴らしく、毎回手に汗握って見ている
ヴァイキングの首領アシェラッドが渋くて格好良すぎるトルフィンにはハゲ呼ばわりされて憎まれていたけど、SEASON2になって時々登場してトルフィンを見守っているシーンは涙が出そうになるアシェラッドは始めからトルフィンのお父さんの気持ちを理解していたと思うし、いつしかトルフィンの事を息子のように思っていた部分があるのではないかトルフィンも大人になって少しずつそれに気がついている感じがする
クヌート王子はあんなに心の優しい子だったのに段々おやじに思考が似てきて、最終的にはガマガエルみたいな腐った魚の目の王様になってしまうのだろうか平和な国を作るという志を持った時から目標は変わっていないのに、人が変わってしまったああでもしないと国を守れないのかもしれないけど、父親の幻覚が見えている辺り相当無理しているのではないか
ケティルさんの息子、トールギルとオルマルの違いが面白い兄のトールギルはどこかリミッターの外れたヤバい奴で、とてもケティルさんの息子とは思えない残虐性を持っているスイッチが入った時のイキイキした目がもう怖い弟のオルマルはイキっているけど悪い子ではないので、強さが男の価値という時代でなければここまで馬鹿にされずに済んだかもしれない本人はカッコつけたいのにイジられキャラで不憫だけど面白い
エイナルはこのマンガを見ている多くの人が共感するノーマルな考え方を持つキャラクターだと思う憧れのアルネイズさんの力になろうと頑張るが、実際はアルネイズのほうがずっと大人で、奴隷にされたという経験は同じでも彼女とエイナルでは母と子くらいの違いがあると感じたエイナルの無茶を止めようとしたアルネイズさんの呼び止め方が、まるで母親が子供を諭すようだった夫のガルザルが囚われて、アルネイズさんが感情を抑えられなかった為に何人も死なせた事は許されないけれど、17話ではエイナル達のお陰で少しはマシな別れの一時になったと思うアルネイズに会えないまま処刑されるよりはガルザルにとっては束の間の幸せだったかもしれない
来週からの話はケティルさんが農場に帰って来るようだアルネイズ夫婦の逃亡に加担したトルフィン達もさすがにただでは済まないでしょうが、クヌート達が攻めて来るからトルフィン達を殺したり追放してしまったら村の勝ち目が余計になくなる
どうにかしてトルケルが村の味方に付いてくれないかな…村側に付いたほうが戦い甲斐があるから戦闘ヲタのトルケルにとっては楽しいかもしれないし
残されたアルネイズと、年老いた病人のスヴェルケル、トルフィン、エイナル達がどうなるのか心配