第16回検討会「未来を創る教育のあり方」 ~何のために学ぶか~ | 2030vision

第16回検討会「未来を創る教育のあり方」 ~何のために学ぶか~

第16回検討会「未来を創る教育のあり方」
4月10日のレポートです。

 未来を創る教育のあり方」
 ~何のために学ぶか~


■ 第一部 スターティング・セッション

今回のテーマは「何のために学ぶか」
次のようなことを考えたいと思って企画しました。

 ⇒ 検討会の視点

まず、オープニング・トークで話のきっかけをつくります。
はじめにドラーチャさんが
「将来の目標を設定して学ぶべき。」 とはじまり、
それに対して平井さんが
「学びたいという気持ちから始まって、学んでからわかることもある」
と対立形式でオープニングセッションがはじまります。 とても興味深いですね

◎ ドラーチャ・ロバートさん (ルーマニアの貴公子 カナダ育ち 早稲田大学)
◎ 平井 里沙 さん (会社員 「多様な教育を推進するためのネットワーク」会員)
◎ 中山 弘 (”2030ビジョン”プロジェクト代表)

    ドラーチャさん                               平井さん
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お二人の主張は、つまりいずれにしても学びの動機は必要、ということです。
そして学びに目標が必要なら、どんなものが望ましいのでしょうか? 

■学びの目標とは・・・?■
→何かをやりたいという思いや熱意が重要
→お金や地位を目標にしがちだが、根本にある「人からどう見られたいか」ということは動機になる
つまり
●社会に必要とされる人になることが一つの目標となればいいのでは。
ということだと落ち着きました。 大学入学は目標ではなく手段だという価値観が浸透してほしいです


■家庭教育の重要性■
ドラーチャさんから、日本は学校教育に期待をしすぎだというトークがありました
親からの躾だけでなく、親の背中を見せるという意味で家庭教育は重要です
仕事の愚痴ばかり言っているとそれは子供にも伝染るのです
その意味では次回以降テーマの働き方も考えなければなりません。


■個人と社会と教育の繋がりについて■
平井さんの「日本史の授業で元寇の時代に神風が吹いて・・それが自分の人生にどう影響したのか
考えるようになったことが貴重な体験となった」「高校2年のとき社会貢献をしていきたいと話している
方の話を聞いてそのときはまったく共感できなかった」という平井さんの実体験から、
社会科はもっときちんと学ぶべきだという中山さんからの話がありました。
『社会』への気付きの場がもっと必要ということです

学ぶこと、それは自分の人生そのものであり、
早い段階から学びと社会に役立つことの繋がりを意識し、そうすることで人生を豊かにすることができるのです。
そして学びの場はどこにでもあり、いくつになっても学べるのです。
私たちの人生と社会がどうつながっていて、学んだことをどう生かしていくのか。
自分自身に照らし合わせて考えてみたいですね。


パネラーの皆様、どうもありがとうございました!





■ 第二部 ワールドカフェ・ダイアログ

「未来に役立てることができる学びの場ってなんだろう」
第二部ではいよいよ全員が参加して学びの場について語り合います!

≪ファシリテ―ター≫
 ◎蔭木 達也 (”2030ビジョン”プロジェクトスタッフ 慶応大2年)

参加者全員で、対話することであらなた智慧を生みだします。
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   楽しく笑いながら                  時には真剣に考えます。
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 あれこれと話がはずみます。
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そしていろんなアイデアが書きとめられていきます。
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手を挙げている人はどうしたんでしょうか?  ・・・ファシリの蔭木さんに質問ですか?
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でも、その時、ファシリは裏でおどけてました。
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グループ・ダイアログのいくつかをご紹介します。
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※すべてのダイアログは以下にアップロードしました。

  ワールドカフェ・ダイアログ模造紙集


■第三部 クロージング・セッション

まず、蔭木さんから、ワールドカフェの皆さんの意見のまとめ

  皆さんの意見を取りまとめてみると    ・・・以下のようになります。
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(表では真面目な顔ですね!)


会場の皆さんのコメント
○「学び」をテーマにしているので、板書して伝えるというよりも
  ワールドカフェでそれぞれのグループでどんな話があったかを
  もっと共有することが大切だと思う。
○ いったん纏めるのを待って、混沌とした中から何らかのアウトプットを
  出すことが大事だと思う。
○ 大人たちがもっとチャレンジしていく姿を見せることが大切だと思う。
  ”Shall We Dance”はチャレンジ!
○ 子どもたちがこれからの社会をどうやって生き行くかを教えるためには、
  まず、親たちが自分たちがどうしていくのかを明確にすることが必要だと思う。
○ 今の日本人を見て感じるのは、
 ・基本スキルとして「自分を表現する力がちょっと足りてない」
 ・皆と一緒を好む特性をポジティブに活かしていけば、すごい力を発揮できると思う。
 ・優先順位の付け方がおかしい。⇒もっとできるようになると面白い
○ 若い時にはいろいろなことにチャレンジするのが良い。
 ・自らやっていく力を付けるには「守・破・離」が大切
○ この場は、社会を変えていこうとする熱い人たちが集まっていて心強い


さらに、パネラーの皆さんのコメント
◎平井さん
 ・最近「ワクワク様です」というようにしている。
  …疲れてないのに、”お疲れ様”というよりも、
   ”ワクワク”した場だったね!という意味でこう言っています。

 ・”手段としての学び”と”楽しさとのための学び”の共存とバランスが大切だと気づいた。
  …子どもたちが、自分が苦しむながら学ぶことしか知らないと思える。    
   ~その要因の大きなものは学校だけが学びの場になっていること
   ~いろいろな学びの場があるので、学びながら生きることが楽しいようになると良い
  …夢があって学んでいて、成長に繋がる学びを大切にしたい。

◎ドラーチャさん
 ・ここには、日本の教育に関心のある人が集まっているが、
  世間一般はまだまだその認識が足りない。
  ⇒もっと、皆で考えたほうが良いと感じる。

◎ 中山代表
 ・学びの場はそれぞれの心の中にある。
  …自分がどうしたいと想いをしっかり持つことが大切
  …その想いに向けて、「好奇心」「向上心」「公共心」を
   活かしながら向かっていきたい。
   ⇒そのことを気づかせるのが、家庭や学校の教育の役割ではないか
 ・自らの想いを高めるためには、世界観を拡げること、
  時間軸で、”過去~現在~未来”を考えられること
   ⇒このような思考に馴染むことも、教育の大きな役割
    
以上です。


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検討会の後はいつものように、懇親会
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噂では、三次会まで話がはずみ、帰り着いたのは午前様だったとか・・・
お疲れ様でした!
…ではなくて、平井さんの提案により、
「わくわくさまでした!」が ”2030ビジョン”の挨拶です。
(その心は、何事もワクワクして楽しいと受け止めよう!ということです)

ポジティブにいきましょう!!


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★★ 「未来を創る教育のあり方」は1月フォーラム、2月検討会、4月検討会で
皆さまからいただいた意見をもとに、事務局サイドで纏めを作りました。

 ⇒ ★1月フォーラム & 2月検討会 纏め 
 ⇒ ★ 4月10日「未来を創る教育のあり方」検討会 纏め

 これまでの「まなび」について考えた内容を活かして、
5月以降は、「はたらく・くらす」、「コミュニティー」を考えて行きます。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

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