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      グーラシュ、パプリカで強い風味をつけた牛肉と野菜の

      ハンガリーのシチューです。

      放牧や農作業をしていた大ハンガリー圏の人々が、

      わざわざ、時間をかけて自宅で、昼食をとる手間を省くため、

      外で釜を作り、大鍋で、昼食用に作らした釜煮(グーラシュ)が起源だそうで

      現在でも、ハンガリー農村部では、この伝統的なスタイルの

      グーラシュを食べているそうです。

    
      ここイランでも、そんな風に忙しい仕事や家事をしながら、お鍋に

      材料を入れるだけで、後は、ことこと煮るだけでいい、

      楽に仕上がっておいしい料理があります。

      ”タース キャバッブ”といわれるお料理で、

      キャバッブの一種なのですが、焼かないで、煮込みます。
      
      お肉(牛肉又は羊肉)とたっぷりの野菜が入っています。

      このお料理には、秋に収穫される、”べェ”と言われる写真のような果物が、

      スペシャルゲストとして入ります。

      英語名は、Quinceで、専門的な植物名は、Cydonia oblonga、

      カリンやボケに近縁な果樹で、一部の地域では、カリンと呼んでいる所もあるそうです。

      果実はりんごや西洋梨と、とても似ています。

      芳香があり、ジャムにもよく使われます。

      表面には、綿毛が密生していて、きれいに洗って、皮ごと煮ます。

      ビタミンA,B1,B2,B3,鉄分、カルシウムなど豊富で、

      ”べェ”の葉が、しわにいいとか、腸を健康にさせたり、下痢にもいいそうです。
 
      ”べェ”の種も、呼吸系統、肺、咳などに効用があると有名です。

      家庭によっては、杏も入れます。

      好みによって、”べェ”なしでも作れますが、

      香りとコクと味がかなり変わりますが、

      その場合は、フランスやイタリア料理のラタトーユのようになります。

      ヌーンと一緒に頂きます。