都立中高一貫校は
適性検査得点+内申点の合計点で
合否が決まります
比率は学校により異なります
都立中受検を考える子に
評価「1」がついていることは稀。
では、報告書の「3」と「2」の差が
合計点にどのくらい影響するのでしょうか
計算してみました
※2023年の換算方法を使用しています。
まず
総合得点に占める内申点の割合は
小石川 25%
白鴎 20%
両国 20%
桜修館 30%
富士 30%
大泉 30%
南多摩 20%
立川国際 25%
武蔵 25%
三鷹 20%
内申点の割合の低い学校は20%、高い学校は30%です。
次に
報告書の「2」と「3」の評価の点数は
「2」/「3」
小石川 20/25
白鴎 10/20
両国 25/40
桜修館 17/25
富士 15/25
大泉 20/30
南多摩 10/20
立川国際 10/20
武蔵 20/25
三鷹 20/40
評価が「2」の場合、「3」の場合の5割から8割の点数になります。
そこで
報告書の評価が全て「2」だった場合、
全て「3」の子に比べて総合得点はどのくらい少なくなるのでしょうか。
適性検査得点+内申点の合計点満点を100%としたとき
小石川 5%
白鴎 10%
両国 7.5%
桜修館 9.6%
富士 12%
大泉 10%
南多摩 10%
立川国際 12.5%
武蔵 5%
三鷹 10%
総合得点に占める減点の割合は低い学校で5%、高い学校で12.5%となります。
それでは
報告書の評価が全て「2」の子が、全て「3」の子に追いつくには、当日適性検査でどのくらい多く点数を取れば良いでしょうか。
適性検査の満点を100%としたとき
小石川 6.7%
白鴎 12.5%
両国 9.4%
桜修館 13.7%
富士 17.1%
大泉 14.3%
南多摩 12.5%
立川国際 16.7%
武蔵 6.7%
三鷹 12.5%
学校により全然違いますね。一番少なくて済む学校と多く必要な学校で10%以上の差です。
例えば、
小石川を受検する
報告書の評価が半分「2」、半分「3」の子は
当日適性検査でどのくらい多く点数を取れば
全て「3」の子に追いつくでしょうか。
適性検査1 100点
適性検査2 100点
適性検査3 100点
合計300点満点として考えると
300✕0.067✕1/2≒10
となり、
10点以上多く取れれば良いのです。
一方で
富士を受検する
報告書の評価が半分「2」、半分「3」の子は
当日適性検査でどのくらい多く点数を取れば
全て「3」の子に追いつくでしょうか。
適性検査1 100点
適性検査2 100点
適性検査3 150点
合計350点満点として考えると
350✕0.171✕1/2≒30
となり、
30点以上多く必要になるのです。
(小石川と同じ300点満点に換算すると26点)
つまり
報告書の点数だけで志望校を決めるとすると
内申点の高い子は富士、立川国際
を受検すると有利、
内申点があまり高くない子は
小石川や武蔵のほうが
合格しやすくなる
と考えられます