子どもが小学校に入学するまでには家を建てたいと思っていた。
私自身小3の時、転校を伴う引っ越しをして、親しい友達と離れる寂しさを経験したから、出来たら子どもたちには転校をさせたくなかった。
(もちろん転校先で新しい友達と出会う経験もしたが。)
今なら良い土地さえあれば、どこにでも決められる。
夫はブラックだが、私の方が収入は上であり、安定した職業のため、任意整理を考える段階から、私単独でローンを組もうと考えていた。
横領事件からの立て直しが落ち着いたころ、何件か完成見学会へ行ってみた。
①地方工務店
②大手メーカー
③ローコストメーカー
それぞれ回ってみたが、私の中で最も重要視しているのが、
耐震性とアフターサービス
である。
それに最も答えてくれるのが②であったが、②の営業さんに予算を聞かれたため答えたら、
「コロナの影響の物価高もあり、今はその予算で家は建てられないですよ。」
「土地込みで建てようと思ったら、最低5,000万円以上必要です。」
と言われた。
さすがに私単独で5,000万円以上なんか組めるはずがない。
営業さんは、夫がブラックなのを知らないから、
「ペアローンで組めばいけますよ!」
と言っていたが、実質無理なので断念した。
①の地方工務店もピンキリだが、メーカーさんに劣らない素敵な工務店さんを見付けた。
ただ、やはりコロナ禍前より坪単価がガッツリ上がっているみたいで、予算を上回っていた。
あと、①で一番心配なのが、震災があって家に不具合が生じても、工務店さんも被災者だということ。
全国展開しているメーカーさんなら、全国から支援が来るというが、工務店さんはその点が厳しい。
任意整理をしたお陰で、夫が新たな借金をする不安からは解放されたが、コロナ禍の物価高騰は想定外だった。
新築の家を建てるのは昔からの私の夢。
今の賃貸じゃ狭いし、下の住人への騒音を気にして、子どもたちを叱ってしまうし、のびのび子育てをするためにも、本来はこのタイミングが家を建てるベストな時期なんだと思う。
でも、結局、、、
夢であり、一生に一度の大きな買い物を、夫の借金のせいで妥協した家を購入するよりかは、夫の喪明けを待った方がいいのかもしれないという考えに至った。
ただ、すごく胸が痛いのが、初めて上の子をモデルハウスへ連れて行った時のこと。
すごくすごく嬉しそうな顔をしていた。
キラキラした目で、
「◯◯たち、キレイな家に住めるの??」
聞いてきた。
手を繋いで部屋のドアをあける度に
「お部屋いっぱいだね!」
「お風呂広くて楽しそうだね!」
と、たくさん話しかけてくれた。
幼ながらに楽しみにしてくれていたのにね。
期待させてしまって本当にごめんね。
まだまだ先になりそうだよ。。