選択肢

タケトを褒める
別に約束しなくたって














全国大会初戦。
緊張しながら会場に来たけど、朝からタケトくんから連絡が取れない。
緊張してメールの返事くれないのかな?と思ってたけど、会場で成瀬くんと会って、まだ来てないことを知る。
そこに監督が来て交通事故にあって緊急手術してるという連絡が!Σ( ̄□ ̄;)
急いで病院に駆け付けると、そこにはヤストくんがいた。
あばらにヒビが入っちゃったけど、命に別状はないらしい。
でも試合に出られないって興奮しちゃって、今は鎮静剤を打って眠ってると。
病室に入ると、なぜが由真ちゃんの姿があった。
謝りながらことの経緯を話す。
車にひかれそうになった由真ちゃんをタケトくんが庇ったみたい。
何度も謝る由真ちゃんに「タケトくんらしいよ。女の子が危ないところを見て、思わず助けちゃったんだと思う」とフォローして、頑張って‥と心の中で呟きながらタケトくんの頬を撫でた。

「‥〇〇?」

「あ、ごめん‥起こしちゃった?」

「‥‥試合は?」

「今考えるのはよそう?」

「もう始まってんのか?」

「‥‥」

「タケ、試合が気になって眠れないんだろ?でも現実問題、体治さなきゃ試合どころじゃないんだから、とにかく今は休んで」

「‥‥」

「ごめんなさい!タケトさん‥私のせいで‥」

「あ、成瀬の妹。怪我しなかったか?」
「タケが庇ったおかげで打ち身程度ですんだみたいだよ」

「そっか。なら庇った甲斐があったな」
タケトくん‥‥その笑顔が余計に痛々しい‥

会場に行って応援してやってと由真ちゃんに言い、また痛々しい表情で笑って、主人公と二人きりにさせてもらった。

「〇〇」

「なあに?」

「‥キスして」

「‥‥」

「‥俺に、元気くれ」

そっと唇を重ねると、ちょっと元気出たってタケトくんが笑う。
今からアバラ固定して、何とか試合に出れねーかなーとタケトくん。
いや、アバラ固定しながらスポーツ出来ないって;;
今は安静第一だよ!というも、「でも約束したじゃん。優勝するって。俺、今回のご褒美にわりと気合い入ってんだけど」としょんぼり顔(´・ω・`)

「そんな約束しなくたって‥タケトくんの好きにしていいよ」

「大盤振る舞いだな!ハハッ‥イテ!」

アバラは痛いよ。
毎日何かとアバラって使うし。
笑うにしても動いちゃうもんね‥
タケトくんが、俺の代わりに試合見に行って、経過教えてくれって。
まだ試合に出ること諦めないって。
かーッ!!カッコイイ!!!( ̄▽+ ̄*)

「それに〇〇は俺の勝利の女神だし」

とちょっといつもの調子に戻ったみたい。

「〇〇」

元気に病室を出ようとしたら、呼び止められた。
なんだか‥‥さっきまでとは打って変わって悲しそうな表情。

「怪我して、ごめん」

‥ちょっ‥‥‥あのー‥ここでぐっとした人挙手願います。←
思わず聞いた本音に、主人公は泣きそうにながら絶対勝たせてくる!と言いながら、病室を出た。