選択肢

安心しただけで‥
少し気にしてる
















「‥やなぎ!‥‥一柳!」

(ん‥誰かの声がする?桂木さん‥?)

「‥後藤!?お前、どうしてそんなとこに‥」

「詳しいことは後だ!ロープを下ろす。それであがってこい!」

エレベーターの天井の一部が開いて、それから後藤さんの姿が。
ロープが下りてきて、掴もうとするんだけど、緊張からか手が滑る‥
昴さんに支えられながら、しっかりとロープにつかまろうとすると

「お前‥ダイエットしたか?」って

いえ‥最近夜にカロリー高いものたべてるせいか太り気味で‥(お前のことなんて聞いてない)

「いや、前抱いたときより軽くなったと思ってな。」

抱いたに反応してしまった自分自重w

「実はちょっと‥ってそんなこと言ってる場合じゃないでしょ!?」

「場合じゃないから、さっさと上れ」

(あ‥肩の力が抜けてロープが握れる‥)

昴さんに策略かw
二人とも無事上がることができて、避難経路に向かう。

「上の階にすぐ繋がっていたのは不幸中の幸いだったな」

お二方‥マジでかっこいいから前になかなか進まないよw
そこに桂木さんが来て後藤さんがいることに驚いていた。
こう見ると色の違いが分かるなあ‥
そして皆片手をポケットに‥(笑)
ロビーに着くと石神さんがいて、腐れ縁のようですねって。
後藤さんは爆破犯の情報を石神さんに‥‥‥‥顔見知り?

「ああ、一柳は知らなかったか。後藤は公安に移ったんだ」

マジで!?
どうやら今回の爆破犯は一級危険人物で政治スパイと言われているらしく、極秘に捜査にしていたみたい。
石神さんが無事でよかったですねと言い、去って行った。
またなっていう石神さんに二度と会いたくないねって昴さん。
「また、な」という石神さんが少し切ない‥←

「昴さんと石神さんて‥なんだかんだで仲良しだよね」

「どこからそういう考えが出てくるんだよ」

「だってドラマの中のライバル同士みたいだもん」

「気楽なこと言いやがって。お前、花の頭真っ黒だぞ。髪の毛もボッサボサ。ほとんどドリフのコント状態だな」

「そ、そういう昴さんだってほっぺた真っ黒だよ」

「ん?」

ロビーにある鏡を二人で見て、思わず笑ってしまった。
無事でよかった‥と抱きしめられる。

「今抱きしめねーでいつ抱きしめるんだよ」

昴さんの体温があったかくて、思わず涙。

「どうした!?どこか痛むのか!?」

安心しちゃっただけというと、そうか‥と感慨深く助かってよかったと。
これも後藤さんのおかげだと思って、後藤さんと名前を呼ぶと「なんでこのタイミングで後藤の名前が出てくるんだよ」とむすw
本当は私、後藤さんが悪い人かもってちょっと疑ってたの。それも謝りに行きたいから‥と二人で後藤さんの元へ。
さっきのことのお礼と、疑ってたことの謝罪を言うと

「‥なんでわざわざそんなことを言う?言わなければわからないことだろう?なのになぜ口に出して謝るんだ」って。

それはやっぱり悪いことしたと思うから‥と呟いたら「バカ正直な女だな」って笑われた。

「それがこいつのいいところなんだよ」

得意げに笑ってる昴さんw

「どうしてあの時危ないって教えてくれたんですか?」

「‥‥似てたんだ」

「‥‥」

あ、あれ、なんだこの微妙な空気‥

「いや、なんでもない。石神さんに呼び出されてるんだ。失礼する」

「あ‥は、はい」

「あ、最後に○○さん。一柳はなんて口説かれた?」

「え?」

「お前だけは特別だとか言われたんだろう?‥それ、決まり文句だから」

「え、ええっ」

「おまっ何言って!?」

「騙されないように気をつけろよ」

後藤さんはそう言うと、エレベーターに向かって歩いて行ってしまった。
部屋に戻り、後藤さんが似てるっていってたのは何だったんだろうって話に。

「たぶんだけどな‥あいつの恋人にじゃないかと思う。‥後藤が警察辞めようとしたのは、捜査中に恋人を死なせちまったからなんだ」

「え‥?」

「捜査の盾にとられた。あいつは必死になって助けに行ったが、間に合わなかった‥」

盾にとられたって‥一体どんな状況になったんだろうか‥
でも公安に移動したって聞いて安心した。前を向いて歩き始めたってことだろ、と。

「俺は○○を失わないでよかった‥」と後ろから抱きしめられる。

つい気になって、さっき後藤さんが言ってたこと本当なの?と聞く。

「なんだ、あいつの話、信用してんのか?」

ジョーク言うようなタイプに見えないしね‥
主人公が昴さんのこと信じてるけど、でも少しだけ気になるというと

「バーカ。それなら俺のことを信じ続けろ。○○は特別だ。その言葉にウソはない」

「はい‥私は今の昴さんの言葉を信じてるよ」

「それでいいんだよ。お前は俺のことだけを見て、俺の言葉だけを信じてろ」

「ふふっ今の言葉、昴さんらしい」

「なんだよ、悪いか?」

「ううん。そんな昴さんをもらってあげるのは私くらいだもん」

「○○がもらってくれるんなら、それでいい‥」

な、なんだ‥この、この感じは‥っ!
昴さんが私の首筋に顔を埋める。
そうしてしばらくの間、私たちは言葉も交わさず抱き合っていた。