選択肢

そんなことしても何も手に入らないよ
私のことは‥?












↓ネタバレしてます












Waveの事務所では、社長と亮太くんが向かい合って記事にされそうになっている亮太くんと女の子の記事を見ていた。

「‥‥こんな記事を流出するために出演者を増やしたわけじゃないぞ」

「わかっています。彼女とはあくまでいい友人関係です。でも端から見たら僕のそういう感情が、恋愛に捉えられてしまったのならどうしようもありません」

「とりあえずスキャンダルは起こすな。ここしばらくお前へ個人のオファーが増えているのは、お前にも伝えてあるだろう」

「‥‥それは彼女のおかげですよ」

ぼそっと亮太くんが言う

「何か言ったか?」

「いえ」

「とにかく、この記事は差し止めておく。例の話をふいにしたくないならスキャンダルだけは起こすな。いいな」

「はい」

頷いた亮太くんの目には、静かな光が宿っていた。


亮太くんとの記事を見せられた数日後、バラエティ番組の収録でテレビ局に来ていた。
ヘアメイクルームでモモちゃんに会い、悩みを見抜かれちゃって、記事のことで亮太くんとどう接すればいいのか分からないと話す。

「関係あるか分からないんだけど‥‥最近、亮太くんの雰囲気が変わったって私達の間でもっぱらの評判なのよ。前はかわいらしいイメージだったんだけど、今は爽やかな好青年って感じで‥スタッフにも丁寧に接するようになって。」

(そう言われて見れば‥確かに‥)

「でね、私が思うに亮太くんがそうなったのはバラエティ番組で〇〇ちゃんと共演してからだと思うの」

「‥え?」

「良く言えば〇〇ちゃんがいい影響を亮太くんにしてるんだと思うわ。でも‥」

「良く言えばって‥他にも何か理由があるんですか?」

「‥‥亮太くんは良くも悪くも仕事熱心な子だから‥」

モモちゃんにしては珍しく言葉を濁す。
主人公は胸がざわざわするのを感じた。


亮太くんのことを考えながら廊下を歩いてると誰も使うはずのない楽屋から声が。
え?ユーレイ?←
そう思ってると、少し大きな声が聞こえてくる。

「アヤ‥‥この前、番組で一緒になった時から‥ずっと気になってて‥」

やっ ぱ キ タ ー 。

「亮太くんが‥‥好きなの」

しかも告白してるし!
どんだけ気が多いんだ‥
でも亮太くんの答えはNO。

「今は仕事を大切にしたいから‥アヤちゃんの気持ちには応えられない」

すると立花綾香は不機嫌そうな声に。

「仕事を大切にしたいって‥‥でも〇〇ちゃんとは噂になってるじゃない。そんなの納得できない」

「‥‥‥〇〇ちゃんは、特別だから‥‥」

亮太くんwo(≧∀≦)o
その言葉に主人公はドキッとした。
でもとりあえず立ち聞きするもんじゃないと離れようとするが、角を曲がった所で緊張のあまり足を止めた。
亮太くんの言っていたことを気にしてて、気付いたらアヤちゃんがこちらへ。
うわー‥すっごい機嫌悪そう。
主人公の様子にさっき立ち聞きしてたことがバレちゃった。
睨みつけられてふんと鼻を鳴らされる。
変なもん飛ばすなコラァア!←

「特別なんて言われたからっていい気にならないでよね。そもそもアヤは別に亮太くんが本命じゃないもん」

‥‥‥は?

「‥‥本命じゃない‥‥‥?」

「そうよ。亮太くんと仲良くなっておけば、翔くんとも仲良くなれるかと思っただけだし‥‥じゃなきゃ、亮太くんに告白なんかしないよ」

翔くんに近付くために亮太くんをまず自分のものに‥ってことか。
相手が傷つくってことは想定の範囲内にはないんだろうか‥

選択肢が出てきて
まずどうしてこんなことするの?をぽちっとしたら不消化なまま話が進んでいった‥
なんか

「翔くんと仲良くしたいなら直接声をかければいいのに‥」

って主人公が言ったら

「直接、アピールすることだけが仲良くなる方法じゃないの。ほら、周りの評判ってあるじゃない?イメージっていうか‥」って。

いやいやー‥義人くんが千里眼でメンバーを見守ってるから、それは失敗に終わるよ。

というかWaveのみんなはモテなれてるから、そういう女の子たくさん見てきてそうだけどね。(京介くんの場合もあるし)

それに翔くんはなんだかんだで修羅場とか基本嫌いみたいだから逆に落とすの難しくなると思うんだけどなあ。

てかそんな裏でこそこそやって時間が過ぎていくから、ぱっと出てきて偶然にも仲良くなっちゃった主人公みたいなのに先に取られちゃうんだぞー。(ひでぇ)

そしてこれは乙女ゲー、主人公がいるからチミの策略は叶うことはないだろう、ハーハッハッハッ!!!!!!( ̄▽ ̄)(おい)


もう片方の選択肢を選ぶと、アヤちゃんの身勝手な言い分に、主人公が言ってくれました!

「そんなことしても、何も手に入らないよ」

いやー‥いい選択肢だね、これ。
主人公の言葉に怒りに顔を赤くしたA子。

「な、何よ、えらそうに‥‥アンタだって亮太くんに利用されてるだけなんじゃないの!?」

ぎゃー‥痛いとこつかれたー

「亮太くんがアンタに構うのは、単に視聴者受けがいいからでしょ!そんなことにも気付かずに、自分は亮太くんの特別だなんて考えてるならアンタ、ただのバカよ。‥‥じゃあね!」

あれ?なんか若干褒められた気がするw
卑怯なことするA子は嫌いだけど、こういうツンデレ的な言い逃げはいいと思うよw←

(いろんな人がいるっていうことは分かってるけど‥‥身近な人が誰かを利用するとかいってるのは辛いな‥‥)

そう思ってたら亮太くんに声をかけられた。


「アヤちゃんと話してたみたいだけど‥‥もしかして聞いてた?‥俺達の話」

ばっちり聞いてました
謝るとふっと笑って

「謝らなくていいよ。‥別に聞かれて困るようなもんじゃないし」って。

告白されたのにやけにあっさりしてるなあ‥
主人公はなんだかもやもやして、アヤちゃんのことなんとも思ってなかったの?と聞く。

「話聞いてたなら知ってると思うけど、今は仕事大事にしたいんだよね。だからそういうことは考えられない」

いや、それを考えてくれないと話が進まんよ‥!
スタジオに行こうとしたら、亮太くんがぽつり。

「‥‥芸能界ってめんどくさいところだよね‥」

振り向くと、亮太くんがどこか遠い目をしながら話している。

「仕事をするためにいろいろ作って‥周りの人にも嘘ついて‥‥それでも、ダメになることが多くて‥‥‥ずーっと嘘ついてると、こうして隣に並んで話してる自分が、もう全部嘘なんじゃないかと思えてくる」

それはアヤちゃんのこと‥?それとも亮太くんのこと?
と思いながら聞いてると、少し笑って今聞いたことは忘れてって‥。
頷くとお礼を言ってスタジオに行こうと背を向ける亮太くん。
その背を見つめながら、主人公は胸に何か芽生えるのを感じるのだった。