惜しまれつつも全ての動画が削除されてしまった「算数の視点」。多くの受験生と保護者がその質の高い解説に助けられてきました。
算数の視点では、
難関中学の過去問やジュニア算数オリンピックの問題など、一筋縄ではいかないような難問の解説を、独自のアプローチで非常に分かりやすく紹介されていました。
「見ないと損」というコンセプトの通り、ただ解き方を解説するだけでなく、「なぜその解法にたどり着くのか」「どこに着目すれば再現できるのか」という思考のプロセスを丁寧に教えてくれる、まさに受験生やその保護者にとって道しるべとなるような貴重な動画ばかりでした。
突然の削除…そして私たちが得るべき教訓
入試が迫り、これからさらに活用したいと考えていた矢先、チャンネルのすべての動画が突然削除されてしまいました。
運営されていた方には、何らかのご事情があったことと思います。これまで本当に素晴らしい動画をありがとうございました。心から感謝申し上げます。
特に印象的だったのは、「ただ問題を解くだけでなく、再現できることが何よりも大切だ」というメッセージです。そして、「必ず解けるようになっている」という言葉は、難問に挑む子どもたちにとって大きな励みとなりました。
今回は、「算数の視点」が教えてくれた解法のヒントを、入試直前の今、どのように実践に活かすべきかについて、改めて考えてみたいと思います。
解けない問題に直面した時の「最初の一手」を思い出す
入試本番、見たことのない問題に直面して頭が真っ白になることは、誰にでも起こり得ます。そんな時こそ、「算数の視点」が繰り返し教えてくれた「解法の再現性」が役立ちます。
特に図形問題においては、具体的な「最初の一手」を教えてくれました。
- 角度に注目する:30度、60度、90度、45度といった特定の角度を見つけたら、三角定規の形を思い出す。これにより、直角三角形や二等辺三角形の性質を利用できる可能性があります。
- 直角二等辺三角形を探す:この形の三角形を見つけたら、辺の比率や角度の特性をすぐに活用することを試みる。
- 等積変形を考える:面積が求めにくい図形でも、面積を変えずに形を変えることで、簡単に計算できる図形に持ち込める場合があります。
これらの「最初の一手」は、何も知らない状態から闇雲に解き始めるのではなく、「どこから攻めるべきか」という思考のレールを敷いてくれます。
入試直前期にできる実践的トレーニング
入試本番は、焦りや緊張でいつもの力が発揮できないこともあります。しかし、「最初の一手」をルーティン化しておけば、どんな問題でも落ち着いて向き合えるはずです。
お子さんに、過去問や模試の間違えた問題を使って、以下のトレーニングをさせてみてください。
- 問題文を読む:問題をざっと見て、どんな分野の問題かを把握する。
- 「最初の一手」を考える:すぐに解き始めるのではなく、「この問題なら、まず何に注目すべきか?」を頭の中で言語化する。
- 実際に解いてみる:考えた「最初の一手」を試しながら、解き進めていく。
「算数の視点」は、私たちに「算数の面白さ」と「論理的に考える力」を教えてくれました。その学びは、動画が消えても私たちの心の中に、そしてお子さんの学力の中に確かに残っています。
入試本番、焦りそうになったら、この「再現性の力」を信じて、落ち着いて一歩ずつ解き進めていってください。応援しています。

最後に算数の視点で紹介いただいており、我が家も購入した教材について紹介いたします。
どんな難問も、よく使う「頭の使い方」や「問題を解く流れ」だったり、「鍵になる知識」さえ覚えておけば解ける! 難問に対処する方法をやさしく丁寧に解説した大好評の全面改訂版です。
初手についてどのようにするか作業をルール化しています。