夏休みも終わりに近づき、毎年恒例の「宿題との戦い」が繰り広げられた我が家。特に頭を悩ませたのが、小学校の課題である作文でした。

​うちの子どもは国語は得意な方なのですが、作文はちょっぴり苦手。何を書いたらいいか分からず、なかなかペンが進みません。

​追い詰められていた夏休みの後半、ようやく重い腰を上げ、作文に取り組み始めました。テーマは「将来に向けてできること、やりたいこと」。しかし、子どもが以前に描いた「平和の絵画」の宿題とごっちゃになってしまったようで、なぜか「平和」をテーマに書き始めたのです(笑)。


​「うーん、テーマが違うけど大丈夫かな?」と心配になった私。そこで、「世界では戦争が起こっているけれど、その悲惨さを学び、戦争が起こらないように行動していきたい。そして、それは私の将来の夢にもつながる」という風に、少しアドバイスをしました。

​すると、子どもは「なるほど!」と納得し、なんとかテーマを自分の将来に結びつけ、作文を完成させることができました。

​班の代表、そしてクラスの代表へ

​提出後、しばらくして子どもから衝撃の告白が。「弁論大会の候補に選ばれた」というのです。

​詳しく聞くと、クラスの班で話し合って決めたとのこと。班には文章が上手な子がいたそうですが、その子が「人前で発表するのは苦手だから」と辞退したため、うちの子どもが班の代表に。

​その後、6年生全体の前で発表する機会があり、先生方が審査した結果、なんと学校の代表3名に選ばれたというのです。まさか、あんなに苦労して書いた作文が評価されるとは、驚きと嬉しさでいっぱいになりました。

​弁論大会の経験が中学受験に役立つ3つの理由

​今回の経験は、単なる作文の宿題にとどまらない、大きな学びがあったと感じています。

​1. 苦手意識の克服と自信

もともと人前で話すことは苦手でしたが、6年生になって放送委員になったことで、少しずつ慣れていきました。今回は原稿を暗記して発表しなければいけないため、「本番で忘れてしまわないか」と不安に思っているようですが、この経験が自信となり、大きな成長に繋がるのではと思います。

​2. 論理的な思考力と構成力

​作文は苦手だったものの、今回の経験で「読み手や聞き手に伝わる文章には構成の工夫が必要だ」ということに気づいたようです。これは、中学受験の国語の記述問題や作文で求められる力そのもの。自分の考えを論理的に組み立て、分かりやすく表現する練習になったと感じています。

​3. 精神的なタフさ

中学受験の勉強と並行しての準備は大変だったと思いますが、限られた時間の中で課題をやり遂げ、大勢の前で発表するという経験は、精神的なタフさを養ってくれます。6年生全体のスピーチでは、緊張を乗り越えたことは、きっと今後の受験でも大きな強みになるはずです。

​最後に

​学校の代表に選ばれた作文は、今後、教育委員会に送られ、市全体の弁論大会に出場できるかどうかが決まります。例年6名程度しか選ばれない狭き門ですが、大舞台での発表は子どもにとってかけがえのない経験になるでしょう。

​選ばれることを祈りつつ、吉報を待ちたいと思います。もし結果が出ましたら、またご報告させていただきます!