じんわり溶けだす
ハチミツ色の温もり
THU/13/AUG/2026
彼のスケジュールの関係で
前回おあずけになってた
たこ焼きのお誘いが
急遽入った
大阪のたこ焼き VS 京都のたこ焼き
京都出身の私は
刻んだキャベツを
ちょこっと持参し挑んだ
「たこ焼きにキャベツなんて
蛇(ヘビ)の道と書いて、じゃどう!」
と彼が得意げに言ったけど
あの有名なCMみたいに
「これ、邪道(じゃどう)ですから!」
って返すのが正解だったのかな?
まったく気が利かない私
彼が流し入れる生地に
私はタコとネギと紅生姜を
投入する係になった
時々、手がぶつかりながら
一緒にひっくり返して
4月の引越し翌朝のカーテン以来の
ふたつめの共同作業
とっても楽しかった
「こっちに混ぜんといてや」って言われて
大人しく端っこで
キャベツ入りを4個焼いて
私がぜーんぶ、いただいた
悔しいことに
キ
ャ
ベ
ツ
入
れ
へ
ん
ほ
う
が
美
味
し
い
や
ん
「死ぬ時に、想うよ
ああ、キャベツを入れない
たこ焼きの美味しさを
あの人に出会って知ったな〜
幸せやったなぁ〜って」
と彼が言った
笑うとこだったのかなぁ?
私は今日のたこ焼きが
最後の想い出になるってこと?
ってちょっと、キュンってなった
彼が言ったのは
こーゆーことだったのかな
あなたを
宝石になんて
してあげない
絶対に
あなたは
ずっと
あたたかい
温もりのまんま
私の胸の真ん中に
居るんだから
ずっとずっと
てっぺんのバルコニーの
オリーブの葉っぱが
雨上がりの
太陽を浴びて
キラキラ輝いてた
ラムのラブソング / Yuko Matsutani


