渋谷のスクランブル交差点を
私は小さい頃から歩いてきた


だからなのか
人の流れを読むのが早い


どこが空くか

どこを抜ければぶつからないか

頭より先に身体が動く


ある時

足を壊していた


歩くのが遅いはずの私が
人混みの中をすり抜けて
 

気づいたら

一緒にいた友人を

置いてきぼりにしていた


「 あ、しまった 」 そう思った


でも同時に

はっきり分かったことがある


足が痛かったからこそ
私は 「 友人を見る 」 余裕がなかった


ただ一つ
周りに迷惑をかけず

ぶつからず

前に進むこと

それだけが最優先だった


もし足を壊していなければ
きっと頭は友人に向いていた


歩調を合わせようとして
逆に人の流れに引っかかっていたかもしれない


その時 私は気づいた
進む速さは

心の冷たさじゃない


状況によって
意識の向く場所が変わる

だけなんだと


人生も同じ
誰かより先に進む時もあれば
置いていかれる時もある


それは優劣じゃなく
その人にとっての

「 今 集中すべき場所 」

が違うだけ





ソフィアからの一言


順番は 
タイミング

そしてそのタイミングは

ちゃんと
意味を持って
起きている