朝 目を開けたのは
9 : 0 9
ゾロ目の数字が
何かのサインのように光っていた
夢の中
見知らぬ畳の家
壊れていく酒の山
瓶が割れて
ガシャンガシャン
と音が空気を切った
眠りの中で私は叫んでいた
「 何かが変わるの? 変わればいいけど 」
すると、どこかから聞こえた
「 素直だな 」
その声だけが やさしく残った
現実ではまだ
足が痛くて 思うように進めない
でも 夢のなかの私は
ちゃんと叫んでいた
現実の私は
いつも心の中で押し込めてきた
怖くて
恥ずかしくて
無力に感じて
でも夢の中の私は
何も飾らずに本音を叫んでいた
叫び
だから今日もまた
少しだけ自分に優しくなろう
光に包まれたあの夢は
私の旅の始まり
だから
今日も少しだけ傷ついたオーラをまといながら
風が吹く方へ
角張ったハートで歩いてみる
変わることを怖れずに
私のままで

