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佐藤さんは、しばらく黙っていました。

そして

「ななさん」

「うん」

「俺……今の状態で、ななさんと一緒にいるのは違うと思う」

「……どういうこと?」

自分でも分かっていました。

でも、聞かずにはいられませんでした。


佐藤さんも、しばらく何も言いませんでした。

そして、やっと口を開きました。


「このまま一緒にいても、俺はななさんが満足できる彼氏にはなれないと思う」

「……」

「今までみたいに優しくできないかもしれない」「……」

「会いたいって言われても、会えない日が増えるかもしれない」

「うん……」

「妊活のことも、今はちゃんと考えられない」

その言葉を聞いた時、胸の奥がズキッと痛みました。

わたしが一番望んでいたもの。

佐藤さんと一緒に叶えたかったのに。

その話すら、今の佐藤さんには重くなってしまっている。


「それでもいいよ」

気づいたら、そう言っていました。


次回へ続きます。