わたしは、すぐに返信をしました。

『うん』

すると、少ししてから

『電話してもいい?』

その文字を見た瞬間、胸の奥がぎゅっと締めつけられました。


一週間ぶりに連絡をくれた。

だから、もしかしたら。

もしかしたら、距離を置いたことで何かが変わったのかもしれない。

そんな期待をしてしまった自分がいました。


『いいよ』

送ってから、すぐにスマホが鳴りました。

画面に表示された佐藤さんの名前。

胸がドキンと鳴ります。

わたしは一度、大きく息を吸ってから電話に出ました。


「もしもし」

「……もしもし、ななさん」

久しぶりに聞く佐藤さんの声。

それだけで、泣きそうになりました。


「久しぶりだね」

「うん……久しぶり」

少しの沈黙。

いつもなら、どちらかが何か話して、その沈黙を埋めていたと思います。

でも、この日は違いました。

お互いに何を言えばいいのか分からない。

そんな時間が、長く続きました。


「……ななさん」

「うん」

「この一週間、ずっと考えてた」

その言葉を聞いて、わたしは黙って続きを待ちました。



次回へ続きます。