「……え?」

何度も読み返します。

二十代前半。

鬱病。

頭の中で、その言葉だけが何度も繰り返されました。


そして、またLINEが届きます。

『慣れない仕事を始めたばかりの頃で、たぶん自分では思ってた以上にストレスが溜まってたんだと思う。

ある朝、起きようと思ったのに起き上がれなくなった。

最初は疲れてるだけだと思ってた。

一日休めば大丈夫だと思ってた。

でも、次の日も起きられなかった。

その次の日も』

わたしはさらに画面をスクロールしていきました。


『そのうち、自分で何かをすること自体ができなくなった。

ご飯を食べることも、お風呂に入ることも、何かを考えることも面倒というより、できなかった。

親にもすごく心配をかけた。

結局、一ヶ月くらい病院のベッドにいた』

その文章を読んだところで、胸が締めつけられました。


今、わたしの知っている佐藤さんからは、想像もできませんでした。

いつも普通に仕事をして。

わたしと話して、笑って。

一緒にご飯を食べて。

将来のことを考えて。

そんな佐藤さんが、二十代の頃にはベッドの上で何もできない日々を過ごしていた。



次回へ続きます。