「また泣いちゃった」
昨日も泣いた。
今日も何度も泣いた。
もう今日は泣かないと思っていたのに。
佐藤さんの言葉は、どうしてこんなに簡単にわたしの心へ入ってくるんだろう。
『わたし、今回すごく期待してた』
思い切って送ります。
『うん』
『だから陰性だった時、すごく悲しかった』
『うん』
『生理が来た時も、やっぱり駄目だったんだって思って……』
そこで指が止まりました。
これ以上書いたら、また泣いてしまいそうでした。
でも、今日はもう隠したくありませんでした。
『佐藤さんまで悲しい思いをさせちゃった気がして、申し訳なかった』
送信。
少しして、返信が届きました。
『俺も悲しかったよ』
胸がズキッとします。
やっぱり。
そう思った瞬間、続きが届きました。
『でも、ななさんと一緒に頑張ってきたことまで嫌な思い出にはならないよ』
その言葉に、また涙がこぼれました。
『昨日、一緒に検査薬を見た時も、ななさんが泣いてるの見て、俺も辛かった』
『でも、ななさんに謝ってほしいとは一度も思ってないからね』
画面が涙で滲みます。
何度も指で涙を拭いながら、文字を追いました。『むしろ、俺がもっとそばにいてあげたいって思った』
「……佐藤さん」
名前を呼ぶだけで、胸がいっぱいになります。
次回へ続きます。
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