お風呂から上がると、髪をタオルで拭きながら、リビングへ戻ります。

時計を見ると、もうかなり遅い時間。


「疲れた……」

小さく呟きながら、ソファへ座ります。

髪を乾かさなきゃ。

明日の準備もしなきゃ。

そう思っているのに、体が動きません。


スマホをテーブルから取って、何となく画面を確認します。

佐藤さんとのLINEを見返したり、ブログを見たり、ニュースを見たり。

今の時代はわたしと同世代でもTikTokやInstagram、Xを見るだろうに、まだブログなんてわたしは遅れているなぁ。

だからこそ、ブログは穴場で面白い。

なんて思いながらしばらくスマホを見ていると


ヴヴッ。

スマホが震えました。


「え?」

反射的に通知を見ます。

佐藤さんからでした。

こんな時間に?

さっきまでLINEしていたのに、何かあったのかな。少しだけ胸がざわつきます。


画面を開くと、そこには短いメッセージが届いていました。

『もう寝たかなと思ったけど、まだ起きてる?』「起きてるよ」

思わず声に出してしまいました。

急いで返信します。

『まだ起きてるよ』

送信。

既読はすぐに付きました。


でも、次のメッセージがなかなか来ません。

何だろう。

そう思いながら、スマホを握ったまま待ちます。

数十秒。

一分。

二分。

ほんの少しの時間なのに、なぜか長く感じました。


そして、ようやくスマホが震えます。

『今日会えなかったから、言いたかったことがある』

「……え?」

その文字を見た瞬間、胸がドクンと鳴りました。

言いたかったこと。

その言葉が、妙に引っ掛かります。



次回へ続きます。