みんなで笑っていると、お姉さんが嬉しそうにわたしたちを見比べながら言いました。
「やっぱり仲良しだね」
「そう見えますか?」
わたしが少し照れながら答えると
「うん、貴将があんなに自然な笑顔してるの、久しぶりに見たかも」
その言葉に、思わず隣の貴将さんを見ました。
本人は照れくさそうに頭をかいています。
「姉ちゃん、大げさだって」
「大げさじゃないよ」
お姉さんは笑いながら続けました。
「昔からね、この子は優しいんだけど、不器用で何でも一人で抱え込むタイプだったの
だから、こんなふうに心から笑ってる姿を見られると、姉としては安心するんだよね」
その言葉を聞いて、胸がじんわり温かくなりました。
わたしの知らない佐藤さん。
家族だからこそ知っている佐藤さん。
そんな話を聞けることが、とても嬉しかったんです。
すると、お姉さんはわたしの方を見て、優しく微笑みました。
「ななさん」
「はい」
「貴将のこと、これからもよろしくね」
突然そう言われて、少し驚きました。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
そう答えると、お姉さんは安心したように頷きます。
そして、本当に何気ない口調で続けたんです。
「二人とも優しそうだから、きっと素敵なお父さんとお母さんになるんだろうね」
次回へ続きます。