佐藤さんは仕事が終わってすぐ

「ごめん💦

 今日は仕事が終わらなくて、今やっと会社を出たよ」

そう連絡をくれました。


そして

「ななさんを心配させちゃったかな 

連絡遅くなって本当にごめん」

あの言葉で、わたしの不安は全部消えたんです。


だから今回もきっと仕事。

そう思えばいい。

そう思っているのに。

心は言うことを聞いてくれません。


「でも今日は本当に仕事なのかな」

「何かあったんじゃないかな」

「体調でも悪くしたのかな」

色んな考えが頭の中をぐるぐる回り始めます。

そして、その考えは少しずつ違う方向へ向かっていきました。


「もしかして⋯」

その先を考えるのが怖くて、慌てて首を振ります。違う。

佐藤さんは、そんな人じゃない。

この前だって、ちゃんと向き合ってくれた。


アプリのことも。

わたしの不安も。

全部受け止めてくれた。

だから信じたい。

信じている。


それなのに、たった数時間LINEが来ないだけで、不安になってしまう自分がいました。

恋愛って、本当に難しい。

信じたい気持ちと、不安になる気持ちは、どうして一緒に存在するんでしょう。

わたしはスマホを握りしめたまま、小さく息を吐きました。


このまま待った方がいいのかな。

それとも、わたしから連絡してもいいのかな。

そんなことを考えながら、何度もLINEの画面を開いては閉じていたんです。


次回へ続きます。

今回も読んでくれてありがとうございます。