山本さん一家と別れたあと、わたしたちは近くのイタリアンのお店へ入りました。


「お腹空きましたね」

佐藤さんが笑いながらメニューを開きます。

「何にします?」

二人でメニューを眺めながら

「これ美味しそう」

「こっちも気になる」

そんな何気ない会話をする時間が、とても楽しかったです。


結局、大きなマルゲリータと野菜のハーフ&ハーフピザを一枚と、パスタ、カルボナーラとジェノベーゼの二種類、それから食後のデザート、ティラミスとジェラートを注文しました。


運ばれてきた料理はどれも本当に美味しくて

「このお店当たりでしたね」

と二人で微笑み合いました。

「こうやってシェアして食べるの、いいですね。」そう言うと

「一人で食べるより何倍も美味しいです」

佐藤さんは優しく笑いました。


食事をしながら話題になったのは、やっぱり今日の出来事でした。

「あの店員さん、本気で夫婦だと思ってましたね」


わたしが笑うと

「しかも、お父さんお母さんって言われましたからね」

佐藤さんも思い出したように笑います。


「山本さんも面白い人でしたね」

そう言うと

「そうなんですよ、実は山本さん、ななさんより二つ年上なんです

今の男の子は二人目で、高齢出産だったって聞いてます」


その話を聞いて、少し驚きました。

「そうなんですね」

年齢だけ見れば、わたしと大きく変わりません。

もちろん、一人ひとり状況は違います。

それでも、どこか少しだけ勇気をもらえた気がしました。



次回へ続きます。

今回も読んでくれてありがとうございます。