だったら、佐藤さんだって同じなのかもしれない。そう思えばいいのに。
心は、そんなに簡単じゃありませんでした。
数日悩みました。
聞こうか。
聞かない方がいいのか。
聞いたら重いと思われるかな。
疑っているみたいに思われるかな。
そんなことばかり考えていました。
でもこれから先、一緒に歩いていきたいと思っている相手だからこそ、モヤモヤしたままにしたくなかったんです。
その夜。
わたしは意を決してLINEを開きました。
『佐藤さん、こんばんは』
すぐに返信が来ます。
『ななさん、こんばんは
もうお家には帰り着きましたか?』
いつも通りの返事。
そしていつも通りこちらのことを気遣ってくれて優しい。
その画面を見ながら、何度も文字を打っては消しました。
こんなこと聞いていいのかな。
でも、やっぱり聞きたい。
わたしは深呼吸をして、ゆっくり文字を打ち始めたんです。
『はい、もう帰り着きました
あの、一つだけ聞いてもいいですか?』
送信ボタンを押した瞬間。
心臓が、自分でも驚くくらい大きく鳴っていました。
今回も読んでくれてありがとうございます。
次回、勇気を出して聞いたわたしの質問に、佐藤さんから返ってきた答えは想像もしないものでした。
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