佐藤さんとそんなLINEをしたあと、わたしはスマホをそっと閉じました。
窓の外を見ると、朝の日差しが部屋に差し込んでいます 。
何でもない朝でした。
でも、わたしにとっては少し特別な朝だったんです。
「これから二人で、一つずつ進んでいきましょう」あの言葉が、何度も頭の中に浮かんできます。
今までの恋愛は違いました。
好きになればなるほど不安になって。
相手の顔色ばかりうかがって。
LINEが来ないだけで落ち込んで。
返信一つで一喜一憂して。
そんな毎日でした。
でも佐藤さんは違います。
安心させようとしてくれる。
不安にさせないようにしてくれる。
それが、こんなにも心を穏やかにしてくれるなんて思いませんでした。
支度をしながら鏡を見ると、少しだけ表情が柔らかくなっている気がしました。
「最近、よく笑うようになったかも」
自分でもそう思ったんです。
仕事へ向かう道も、どこか足取りが軽い。
職場へ着くと、同僚から
「ななさん、最近何かいいことありました?」
そう聞かれました。
「え?」
「なんか雰囲気が違いますよ」
思わず照れてしまいます。
「そんなことないですよ」
そう笑ってごまかしました。
次回へ続きます。
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